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第75話

自分の目が行き届かない所で行われ続けていた悪しき慣習に落ち込んでいると、シルヴァの顎を掴み 「シルヴァ、何を落ち込んでいる?貴方に他の人を気遣う余裕があるなんてビックリですよ」 揶揄うようにルーファスが笑う。 そんなルーファスを睨むと 「貴方のその美しい青い青いサファイアの瞳を、私がどれほど焦がれた事か……。今、あなたのその瞳に私が映っているのかと思うと、ゾクゾクしますね」 そう言われ、顎を掴まれてキスをされる。 好きでも無い相手とのキスが、こんなにも苦痛なのだとシルヴァは想いながら多朗を思った。 もしかしたら、多朗も自分と気持ちを重ねる前はこんな気持ちだったのでは無いか?と不安になる。何も考えず、自分の想いだけをぶつけてしまっていたけれど、拒否していた頃の多朗はこんな気持ちでは無かったのではないだろうか?と……。 あの頃は、自分の気持ちを受け入れて欲しくて必死で、多朗の気持ちを考えた事が無かったとシルヴァは落ち込む。 そんなシルヴァに追い打ちを掛けるように、ルーファスはシルヴァの唇から唇を離すと 「さぁ、シルヴァ。そろそろ、お前を雌にする時間だ。四つん這いになって腰を高く上げて、私を受け入れる場所を自分で開いて見せなさい!」 そう言われて、シルヴァは屈辱に唇を噛み締めた。逆らえば、目の前の11号と呼ばれた奴が鞭打ちされるか、外の誰かが切り付けられてしまう。 シルヴァはゆっくりと身体を反転させ、四つん這いになって腰を高く上げた姿になった。 そして両手で双丘を割開き、ルーファスに誰にも見られた事の無い場所を晒した。 するとルーファスは高らかに笑い 「遂に、遂に気高きシルヴァ王子が私に屈した!」 廊下に響き渡る声で叫んだ。 荒い鼻息を吐きながら、シルヴァの双丘の間に顔を埋めて奥ゆかしい蕾に舌を這わせた。 香の甘い匂いと薬のせいで、シルヴァは与えられる全てが屈辱を凌駕する程の快楽になってしまう事が悔しかった。 「遂に……遂に……手に入る!ずっと欲しかった、私の宝石」 そう言いながら、シルヴァの蕾に舌を差し込んで中を舐め回しているルーファスの行為に、シルヴァは枕を噛んで必死に耐えていた。 するとルーファスは一度顔を上げて 「シルヴァ、声を聞かせてくれないと楽しくないじゃないか……」 と呟くと 「これを直接、腸から摂取したらどうなるのかな?ねぇ、シルヴァ……」 中身がだいぶ少なくなったサファイアの色をした小瓶を見せて、ニタリとルーファスが笑う。 シルヴァが嫌な汗をじわりと額に浮かべると 「さぁ……私だけのオンナになるんだ!シルヴァ」 そう言いながら、液体をシルヴァの蕾に垂らして指をねじ込んで来た。 「うあっ!」 シルヴァが激しい刺激に呻くと 「シルヴァ。お前はこれで、頭がおかしくなる程の快楽をココで味わうんだ。私のコレ無しでは居られない身体にな!」 目の前にフル勃起したルーファス自身を見せられ、シルヴァは嫌悪感と薬で強制的に快楽を与えられて頭がおかしくなりそうだった。 (反抗すれば、誰かが傷付く) シルヴァはそう自分に言い聞かせ、ひたすら耐えた。 (多朗……、きみは向こうの世界で幸せに暮らしているのか?) 狂ってしまいそうな自分の感情を、必死に多朗を思い浮かべて正気を保つ事しか出来なかった。 そしてとうとう、シルヴァの腰を掴みルーファスがシルヴァの中へと腰を進めて来た。 嫌悪感と快楽の狭間で、シルヴァは何度も何度も多朗と過した日々を思い出した。 しかし、ルーファスは強引にシルヴァの身体を好き勝手に割開き、陵辱し続けた。 (こんな奴の下で、イクものか!) 必死に抵抗したが、残りの薬を顎を掴まれて口に流し込まれた。……その後の、記憶が無い。 気が着くと、ベッドに寝かされていた。 身体の怠さと痛み、下半身の異物が入っているような違和感が、昨夜の事が夢では無かったとシルヴァに現実を叩き付けて来た。 いくら薬を飲まされたからと言って、大嫌いな奴に犯されてヨガリ狂った記憶が蘇って来た。 何度も何度も突き上げられ 「快いっ!もっと……もっと……」 と、いつしか自分から求めていた。

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