入った余韻に浸る間もなく、シルヴァが俺の胸に舌を這わせているのを見て 「お前、本当に俺の胸好きな」 と、思わず呆れて呟くと 「胸だけじゃないですよ。この可愛らしく震える多朗の此処も、僕を受け入れると離さないこの蕾も……全て愛していますよ」 そう言いながら、立ち上がっている俺自身を扱きながら最奥の蕾に指を入れた。 「あっ……全部一緒、ダメだってぇ……」 身体を拗らせて震える俺に、シルヴァは小さく笑って 「もう、思い出話は良いんですか？」 と言って唇を胸からゆっくりと下へと唇を下ろして、俺自身に唇を寄せた。 俺自身を咥え、ジュブジュブと音を立てて刺激されて 「あんっ……あっ、あっ、あっ……」 喘ぎ声が止まらなくなってしまい、膝でシルヴァの頭を挟んで全身で『もっと！もっと！』と求めてしまう。 シルヴァの唇が先端を咥えて、『ジュゥ』っと強く吸われて腰が跳ねた。 「アァ！イク……イク……イクぅっ！」 ビクビクと震えてシルヴァの口の中へと吐き出すと、シルヴァは激しく扱きながら残りの一滴まで吸い尽くすように吸い上げた。 『ゴク』っと喉を鳴らして俺の欲望を飲み干すと、ゆっくりと顔を上げて俺の頭を優しく撫でている。 俺が意識朦朧としながらシルヴァの顔を見上げると、ゆっくりとシルヴァが俺の唇に唇を重ねた。 「んっ……」 シルヴァの背中に手を回しキスを受け止めると、苦い味が口の中に広がり、自分の吐き出した欲望の味なんだと思うと羞恥心で顔が熱くなる。 唇が離れ、シルヴァの唇が俺の耳元に近付き 「多朗、#挿入__いれ__#ても良い？」 って甘い声で聞いてきた。 その声だけで、俺、シルヴァにメチャクチャにして欲しくなってしまう。 俺はシルヴァの首に手を回し 「シルヴァ……めちゃくちゃに抱いて……」 と答えていた。 するとシルヴァは俺の最奥の蕾に先端を当てると、一気に中へと突き入れた。 「アァ！快ぃっ！」 俺の声に煽られるように、シルヴァが激しく腰を振る。 ギシギシと長椅子の軋む音が響き、俺とシルヴァの荒い息が響く。 何度身体を重ねても、好きだという感情が溢れてくる。 「多朗……もう……っ」 シルヴァがイク時、眉を寄せて唇を引き結ぶ。 その顔は俺しか知らない顔。 普段は高潔で威厳のある国王でも、俺の腕の中ではただの男になるシルヴァの背中を抱き締めた。 「くっ……」 ビクリと腰が弾けて腰を強く奥へと打ち付けて腹の中にシルヴァの熱を感じる。 「あぁッ！」 俺が身体を震わせてイクと、シルヴァの唇が重なる。 シルヴァの汗で濡れた顔を身上げると、大人の色香を醸し出すシルヴァが髪の毛をかきあげて微笑んだ。 「多朗、愛してるよ」 俺の頬にキスを落とすシルヴァの首に腕を回し 「俺も愛してるよシルヴァ」 そう答えて微笑んだ。 額を合わせ、微笑み合う。 「なぁ、シルヴァ。俺がジジイになっても、こうやって愛してくれよ」 そう呟いた俺に、シルヴァは驚いた顔をしてから微笑み 「当たり前です。来世でも、ずっと多朗を愛しています」 と呟いた。 俺はそんなシルヴァに 「シルヴァ……もっと……して……」 首に手を回して囁くと、キラキラな眩しい笑顔を浮かべて 「何度でも……喜んで」 そう言って俺達は再びベッドの中へと沈む。 子供達が寝静まった夜。 俺たちの夜は、まだ終わらない［完］