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4th Crime 32

 朝日が登って、最後だと言われた夜は終わった。志月はアパートのドアを開けると快晴の空の太陽に目を向けた。眩しくて涙が出そうになる。  錆びた階段を降りようとして人影に気が付く。ルミが志月を見上げるように立っていた。クスリは抜けているらしく目がしっかりしている。  志月は何も言わずにルミの横を通り過ぎようとする。しかしルミは志月の様子にただならぬものを感じて腕を掴んだ。 「…何…してたの?」  腕を掴まれた勢いで振り向いた志月の首筋に、濃いピンクの痕が残るのをルミの目が捉える。 「………」  ルミが掴んだ志月の腕を乱暴に離した。そのまま階段を駆け上がって行く。志月は振り向くことなく、その場を後にした。  ノックもせずにルミが暁の部屋のドアを開ける。朝日が差し込む部屋で、暁は床に座り煙草を吸っていた。

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