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エピローグ 4

「一番の罰だな…」  暁が自虐のような笑みを浮かべた。  それでも生きていかなければならない。それでも踏ん張っていかなければならない。あの街には戻らずに、少しでもまともな人生を歩まなければ、また、会いに行くことすらできない。  暁がゆっくり歩き出す。当てはないがとにかく前に進まなければ。  志月が今元気かどうか知る術を考えながら歩く。もしかしたらもう自分には会いたくないかもしれないという辛い予感もよぎったが、それも自分への罰だと受け入れよう。  長い塀が途切れる。角を曲がる。 「え」  短い驚きが暁の口から漏れる。  そこに志月が立っていた。  肩で息をつきながら、 「お帰り」  と笑う。 「渋滞してて、来るの遅くなっちゃった…よかった、ちゃんと会え…」  言い終わる前に、志月の唇は塞がれていた。

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