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第12話 狼と狩人は幸せに暮らしました・終
ずっと体がだるかったのは、オレがミチカのつがいになったからだって教えてもらった。お腹がちょびっと痛かったり熱かったりしたのも、そのせいらしい。よくわかんないけど、人とつがいになるといろんなことがあるんだな。
つーことは、ナナヤもなんかあったのかな。
ナナヤは大兄ちゃんのつがいで、ミチカの友達だった。しかも「狩人仲間だったんだよ」って聞いてびっくりした。ってことは、ナナヤも人ってことだ。
……そういえば大兄ちゃんのつがいになった頃、ナナヤはよく群れに帰っていたっけ。
(もしかして、オレみたいにお腹が変になって帰ってたとか?)
それともすっげぇ痛くて帰っていたとか。……そうだ、きっと痛くて大変だったから人の町に帰っていたんだ。だって、大兄ちゃんのそばにいたら心配かけてしまうからな。オレだってもしすっげぇ痛かったら、ミチカに心配かけたくなくて群れに帰っていたと思う。
「シュウ、今日はいつもより奥まで洗うからね」
「ぅえ?」
全身あわあわにされながら考え事をしていたら、ミチカにお尻をむぎゅって揉まれてしまった。「ひゃん!」って変な声が出たのが恥ずかしくて、慌てて両手で口を押さえる。
「もうちょっとお尻、上げられる?」
いつもなら、向かい合って座ってからお尻の中をヌルヌルした液体で洗ってもらう。つーかミチカの膝に座るとお尻を上げなくても隙間ができるから、そこから手を入れて洗ってくれるんだ。
でも、今日は膝に座る前に洗い始めた。膝立ちのままだと洗いにくそうだったから、ちょびっとだけ後ろにお尻を突き出して指が入りやすいようにしていたんだけど、もっと上げるって、どのくらいだろ……。
座っているミチカの足の間で膝立ちしながら、ぐいってお尻を突き出すように上げてみた。そうしたら「滑ると危ないから、僕に掴まってて」って言われて、慌ててミチカの肩にしがみつく。
「ふふ、尻尾がぷるぷるしてる」
お尻をさわさわされて尻尾が震えたのが自分でもわかった。
(だって、くすぐったいと勝手に動いちゃうんだよ!)
心の中でそう文句を言ったら、ミチカの指がお尻の穴をクルクル擦り始めた。
(やばい……ヌルヌルで触られたら……ダメ、だってばぁ……!)
「かわいい。ほら、こうして指でシワを伸ばすようにしたら、……ふふっ、顔に当たってる耳もピクピクするね」
「だって、それ、くすぐった、からぁ」
「耳も尻尾も震えて、かわいいなぁ」
「ひゃぅん!」
耳の端っこをパクッて囓られて、肩から両手がすべり落ちた。慌てて今度はミチカの胸に抱きついたけど……ムキムキでスベスベなミチカの体に、今度はドキドキしてくる。
(ふあ、ミチカのおっぱいだぁ)
目の前にミチカのおっぱいがあった。オレ、ここをミチカにチュウチュウされるの、結構好きなんだよな……。
「あ、こら、乳首舐めないの」
「んちゅ、だって、オレ、ここ気持ちい、だもん」
「あとでいっぱい舐めてあげるから……、ほら、いたずらしないで」
「ぅひゃん!」
お尻のちょびっと奥をクチュクチュされて力が抜けた。腕がズルッてすべって、胸からもすべり落ちてしまった。ミチカが腰を掴んでくれていたからお尻は上がったままだけど、オレのおでこはミチカのムキムキなお腹にぶつかってしまった。
「すっかり柔らかくなって……。うん、これなら全部いけそうだ」
ミチカが何か言ったけど、気持ちいいところを指でくちゅくちゅされるのが気になってよく聞こえなかった。そこをいじられたら頭がぼんやりしてくるから……って、やばい、目がチカチカしてきた。
それにお腹の奥がぎゅーっとして、それから腰とか背中がゾクゾクしてきて……、あ、ぁ、ダメ、それ以上いじったら、ダメだってばぁ!
「泡だらけの尻尾がブルブルしてきた。かわいいお尻も健気に振っちゃって、あー、ほんとかわいい」
「や、ミチカ、ダメだって、も、ダメぇ」
「いいよ、お腹の中でイッてごらん」
ミチカがいつも言う言葉が聞こえたと思ったら、お腹の奥がぞっくんぞっくんして、頭がぶわぁって真っ白になった。だだっ広いところに放り投げ出されるような感じがしたオレは、怖くなってムキムキなミチカのお腹に必死に抱きついた。
いっつも“お腹の中でいく”っていうときは、いまみたいに怖くなるんだ。頭がぶわって飛び散るみたいに気持ちいいのが、ちょびっと怖いっていうか……気持ちいいんだけど怖くなる。
「中だけでイクの、すごく上手になった。シュウはえらいね」
ミチカに褒められるのはうれしいけど、でもお尻を撫でながら言うのはどうなんだろう……。
「中も柔らかくなったから、いまのうちに奥まで洗っちゃおうか」
「ひゃぅっ」
「大丈夫、痛くないよ? まぁちょっと苦しいかもしれないけど、あとですごく気持ちよくなるからね」
「ぅ、ぅあ、ん、んっ」
ミチカの長い指が、すっげぇ中に入ったのがわかった。いつも洗ってくれるところより、ずっとずっと奥だ。
でも、痛くなんて全然なかった。だって大好きなミチカの指は、いっつもオレを気持ちよくしてくれるってわかっているからな。
つーか、気持ちがよすぎて尻尾がブルブルしてきた。さっきからハフハフした息しかできない。
「ミチ、カぁ」
「ははっ、かわいい声。もうちょっと我慢してね」
また、指がにゅるんって奥に入ってきたぁ。うぁ、お尻の奥がジンジン熱くなってきた……。
「はふ、」
息を吐きながら頭を動かしたら、ほっぺたに熱いものがぶつかった。なんだろ……。あ、ミチカの、でっかいちんちんだ。
(ふぁ、すっげぇおっきくなって……、ぴくぴくしてる)
それに先っぽがヌルヌルしていて、ミチカの匂いもすげぇしている。これって、オレの好きな匂いだ。ミチカの濃い匂いが、たまんない……。いっぱいペロペロしたい……。
「ん、」
ベロをいっぱい伸ばして、れろーってミチカのちんちんを舐めた。
ミチカみたいに全部をモグモグできない代わりに、オレはいつもたくさんペロペロする。ペロペロしたらミチカも気持ちいいって喜んでくれるし、オレもすっげぇうれしい。
それにミチカのちんちん、オレは大好きだ。だってムキムキででっかくて、つがいのことをしている間はずーっとムキムキなんだ。お腹の中に入ってもずっとギュウギュウだから、たぶんずっとムキムキなんだと思う。
それに、でっかくなる前もでかくてすげぇしな。二番目の兄貴のもでかかったけど、それよりミチカのほうがでかいんだ。ミチカは人なのに、すっげぇよな。
「ちょっとシュウ、そんなに舐めたら子種が出ちゃうよ?」
「ん、れろ、出して、んぅ、れろ、いいよ、」
夢中で舐めていたらお尻の奥をぐりって擦られて、今度こそ体がぺたんこになった。うぅー、これじゃミチカのちんちん、ほっぺたにくっつくばかりでペロペロできないじゃんか。
「準備は終わり。……さぁ、今夜は僕の全部をシュウに食べてもらうからね」
「ミチ、ミチカぁ、これ、こわい、こわいってばぁ」
「大丈夫、痛くないでしょ? むしろ気持ちよさそうに中が動いてる」
「……っ、や、動かな、でぇ、……ふ、あ……!」
風呂ですっげぇ奥まで洗ってくれた理由が、つがいのことを始めてやっとわかった。ミチカのでっかいちんちんが、いつもよりすっげぇ奥に入ってきたんだ。びっくりするくらい奥だったせいで、体がガチン! ってなるくらい、すっげぇ奥でギュウギュウになっている。
びっくりはしたけど、でも痛くはなかった。たぶんミチカがいっぱい洗ってくれたからだ。代わりに、すっげぇ気持ちよくて怖くなってきた。
奥をグリッてされると気持ちいいのがブワッて広がって、体からいろんなものがビシャーって飛び出しそうになる。それが怖いって言ってるのに、オレをお腹の上に乗せたミチカはニコニコしながら腰を掴んで上下に動かした。
そのたびにグッポグッポ音がして、恥ずかしいのと気持ちいいのがゴチャゴチャになって耳がへにょってなる。尻尾なんてミチカの足を撫でるみたいに、へたれたままフヨフヨ動くばっかりだ。
「ぁ……、ぁ、あ……」
気持ちいいのが大きすぎて、頭がボーッとしてきた。
「はは、ちょっと飛んじゃったかな? あー、涙と鼻水で顔がグッチャグチャだね。涎も止まらないみたいだし、……ほんと、すっごくかわいくて、もっと食べたくなるから困るなぁ」
「ぁ、ぅ……、ぅ……」
ミチカのうれしそうな声はずっと聞こえているけど、「食べたくなる」って言葉しかわからない。
(……それだけで、いーや……)
ミチカがオレを「食べたくなる」ってことだけわかればいいや。だって、それだけですっげぇうれしいんだ。
それに“そうしそうあい”のつがいは、つがいのことをするとき気持ちよすぎて大変なんだって大兄ちゃんが話しているのを聞いたことがある。ってことは、頭がボーッとして怖くなるくらい気持ちいいのは、オレとミチカが“そうしそうあい”のつがいだからってことだ。
(……それって、すっげぇ、うれしい……)
うれしいんだけど、でも、ふぁ、ぁ、ダメだって、もぅ奥、ちんちん入らないってばぁ……!
「シュウのかわいいちんちん、壊れたみたいに出っ放しだね。全身グチャグチャになっちゃって、……今夜はやっぱり止まらないかも」
「ふや、あ……! ダメ、だって、ばぁ! 奥、グチュ、したら、壊れちゃ、オレ、こわれ、から、ぁ……!」
「壊れてもいいよ。僕が何度でも直してあげるし、何度だって食べてあげる」
「ぁあ・あ――……! おくぅ、いっぱい、も、おく、いっぱ、だからぁ! ぁう! ぅ、ぁ、あ! ひ、ひぅ、ぅ、ひぐ、んぐ、ふ、ダメ、もぅダメ、ダメって、ミチカぁ!」
「大丈夫、もう奥の入り口まで入ってるから……。んっ、ここね、ここなら胎がなくたって精液を溜められると思うんだよね……。ぅわっ、吸い付きすごい。これじゃあすぐ出ちゃいそう、だ……っ」
「ダメ、ミチカ、そこ、じゅぼって、ダメって、ぅあ! あぅ! ぁ、あ、あぁっぁっ、ぁ・あ――……!!」
お腹のすっげぇ奥のどこかに、ミチカのちんちんがニュルンって入った気がした。入ったと思ったら、背中がビーン! って伸びて、頭がガクッて後ろに落っこちた。
両方のつま先はギュギュッて丸まるし、腕だってビーン! って突っ張って、ミチカのムキムキなお腹をグーッて押している。頭からはブシャッて何か飛び出したみたいになって、チカチカした目の前が真っ白になった。
それに体中がぞっくんぞっくんして、お腹の奥から頭のてっぺんまですっげぇ気持ちいいのがドバーッて流れた。すげぇ気持ちいいのに、体は怖くてブルブル震えている。それなのにミチカは、オレのお腹の奥にもっともっとってちんちんを入れようとするんだ。
やだ、きもちいいからむり、もうこわいって何度も言ってるのに、もっともっとって、ちんちんをゴリュゴリュ奥に入れてくる。「もうダメだってばぁ!」って何度か言ったところまでは覚えているけど、そのあとどうなったかはよくわからなかった。
▲ ▽ ▲ ▽ ▲ ▽
「ひゃぅ、ふぁ」
「ふふ、飛んでるのにずっと感じてるなんて、ほんとシュウはかわいいなぁ。ねぇシュウ、ここちょっと押さえると気持ちいいでしょ?」
「ひゃんっ! や、きもちい、から、も、ダメってぇ」
鳴きどころにカリを当てながら、下腹を少しだけ手のひらで押してあげる。そうすると小さな体をビクビクと震わせながら、素直に「気持ちいい」って鳴いてくれるのがたまらなくかわいい。
これはどんな男でもすぐにトロンと堕ちる方法で、シュウには単純に気持ちよくなってほしくてやってみた。思わず熱心に下腹を押してしまったけれど、いまはシュウが下になっているから押し潰さないように気をつけないと。
「初めて見たときから思ってたけど、グチャグチャに濡れた顔、本当にかわいくて……、ん、いつまでも舐めていたいくらいだ」
涙が止まらない目元を頬ごとペロッと舐めてから、涎が出っ放しの唇もペロペロと舐める。うん、シュウはどこを舐めてもおいしい。シュウの体が小さすぎて挿れたまま顔を舐めるのは少しばかり難しいけれど、どうせなら中も味わいながら顔も舐めたい。
「それにしても、ちょっと出しすぎたかな」
まだ挿れっ放しのシュウのお腹は、満腹になったときのようにふっくらと膨らんでいる。もちろん元気な僕の息子さんが内側から押し広げているせいでもあるけれど、奥に何度も出した精液が溜まっているからだ。
だって、せっかく掻き出さなくてもよくなったんだから、たっぷりと出したくなるのが男の性 ってものだろう。だから、ちょっと厳しいかなと思いながらも全部をシュウの薄くて小さなお腹に挿れたんだ。
思ったとおり、奥の曲がり角のさらに奥まで入った。さすがに痛がるかなと思ったけれど、シュウは全身を真っ赤にして大量の潮を吹きながら絶頂してくれた。
初めてであんなに悦ぶなんて、シュウと僕の相性はすこぶるいいに違いない。僕の上で小刻みに体を震わせるシュウを見つめながら、思う存分射精した。それはもう自分でも驚くくらいの量を。
あまりの量だったからか、細い腰を持ち上げてシュウから性器を抜くと、ボタボタと落ちてきて僕の下半身を大いに汚してくれた。奥深くに注ぎ込んだのにあれだけ流れ出てしまうなんて、ちょっと驚いた。まぁ僕も性欲旺盛な年齢ではあるから、量としてはおかしくないか。
そのあとは半分以上意識が飛んでいるシュウをベッドに寝かせて、三回挑んだ。
まずは正面から小柄な体を抱き込むようにして、つぎはひっくり返して後ろから狼みたいに激しく、そして右を下に寝かせて左足を担ぎ上げ、シュウのかわいい袋と僕の袋がぶつかり合うように。
四度目のいまはまた正面に戻って、鳴きどころを中と外から優しく攻め立てている。
「我ながら、ちょっとどうかと思うくらい、やってる気は、んっ、してるけど、ね」
でも、欲と腰が止まらないんだから仕方がない。それにシュウがかわいく鳴いてくれるから、止まれるわけなんてないじゃないか。
いまだって、ほら……。
「ぁん! しょこ、きもちい、ミチカ、しょこ、きもちぃ」
「気持ちよくて、かわいいちんちんからずっと漏れちゃってるね」
「やぁ、もれてなぃ、からぁ」
「もう潮かどうかもわかんないなぁ。あぁ、また僕の子種が漏れちゃった。ほら、また奥にたっぷり出してあげる」
「やぁ! おく、も、おにゃかいっぱ、もぅ、はいらにゃ、ぁ、ぁ、あ、おくぅ、おっきぃの、はいって、りゅぅ」
「ん、すっかり奥まで柔らかくなって……。それに、僕の子種じゃないヌルヌルも、してるみたいだし。これもリンゴのおかげ、かな……っ」
「ひゃん! や、ごりゅって、おく、ぁん! しょこ、きもちぃの、すっごぃの、くりゅぅ!」
気持ちいいって素直に口にしてくれるのはうれしいけれど、グチャグチャでトロトロの顔で鳴かれるのは破壊力がすさまじくて、…………っ、ふ、ぅ……、あぁ、持っていかれちゃったじゃないか。四度目なのに、まるで一度目かって言うくらい出ているのが我ながら笑える。
シュウも全身ビクビクさせて、これはもう完全に飛んでしまったに違いない。
「……っていうか、気絶しちゃったか」
あー、やりすぎた。シュウと僕の体格差について、もっときちんと考えないとダメかもしれない。
「まぁ考えたところで、結果は同じような気もするけど」
ようやく念願のところに精液を仕込めるようになったんだ。それに受け入れる体も随分と整った。
これなら出した後も毎日奥まで洗わなくていいし、潤滑剤の量を減らしても平気な気がする。僕のを食べるために健気に咥え込んでいる中に、間違いなく淫液に近いものが溢れているのを感じながら、そう思った。胎はないと聞いたけれど、じゃあどういう仕組みなんだろう。
(……まぁ、何でもいいか)
たくさん濡れるほうがシュウも僕も気持ちがいい。すべてリンゴの効果だとするなら、発情のことも含めて今後もリンゴは欠かせない。発情のため、交わるために、シュウには今後も僕が祝福したリンゴをたくさん食べてもらうことにしよう。
「これからも相思相愛のつがいとして、一緒に生きていこう」
……うわ、これって“白き狼とお姫様”の物語に出てくる言葉じゃないか。
この年になっても寝物語の言葉が出てくるなんて笑えるけれど、思わず口にしてしまうくらい幸せだ。でもどうせなら、シュウと僕らしい言葉のほうがいいかな。
――体が小さくておいしそうな狼は、文字どおり狩人においしく食べられる人生を歩むことになりましたとさ、……なんてね。
やっぱりおかしくて笑ってしまった。それから、まだピクピク小刻みに体を震わせているシュウのお腹のずっと奥に、滾ったままのものをグッと押し挿れた。
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