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第76話
もうそんな調子で3回はイッた。
自分の声に違和感あるとか、もうそんなことは考えられないくらい頭も体もトロトロだ。
「きもちぃぃ……あ゛ぁぁぁ……あぁ…あぁ……。」
気持良すぎて気持ちいいしかいえなくなったし、開きっぱなしの口からは度々声が漏れる。
しかも身体は多分、いろんな液でぐちゃぐちゃ。
「……ッ、きいち…っ。はぁっ……可愛いっ…。」
それでも何度も可愛いって言ってくれる。
「……すきっ……れん…っ…すきぃ…。」
「俺も……、好き…っだよ。」
「あぁっ……またイッちゃ……っ!」
「俺、もっ……、!」
やっと動きが止まって、ふたりで横になったまましばらく呼吸を整える。
勝手に抜かないのは多分前に俺がすぐ抜くのを拒んだから。
「身体大丈夫?」
顔にかかっている髪を退かすように、俺の頬を撫でて聞く。
首藤さんは背中側にいるから顔は見えないけど、触り方と声できっと優しい顔をしてるんだろうとわかる。
「……さすがに動けない。無理。」
「ごめん何回も。」
「ううん、気持ち良かったよ。ありがとう。
……また大きくしてるし。」
「そんなこと言われたらね……。
もう少しこのままにしておこうか?」
「うんあと少し。
その後一緒にシャワー浴びたい。」
「ん、そうしよう。
……あー、にしても可愛かった。」
そう言ってそっと首筋に口付けされる。
まだ敏感な身体は、それだけでピクっと反応してしまう。
というか正直、耳元で話されるのもクる。
「可愛い。」
「可愛い言い過ぎ。」
「嬉しいくせに。
だって最中もわかりやすく反応してたよ?」
「……意地悪ですね。」
「そういう反応するきいちも可愛くて、つい。」
「……もうお風呂行きます。」
「ふふ、はい。
無理させたし俺が連れて行ってもいい?」
「……うん。」
ズルッとモノが抜かれた拍子に声が出てしまうけど、そんな俺にまた首藤さんは可愛いねと言って、俺をお姫様抱っこする。
軽々と持ち上げられて、身長はそんなに変わらないはずなのに、筋肉量がそんなに違うのかと驚いた。
「まさか人生でお姫様抱っこされる日が来るとは思ってなかったな。」
「きいちもガタイいいもんね。
ほんとカッコいい。」
お姫様抱っこしてる人にそう言われても、という感じだ。
しかもさっきまで散々可愛いって言われていたし……。
そのまま難なくお風呂場に連れて行ってもらって、椅子に座らせられる。
風呂場の鏡に椅子に座った自分の姿が映る。
度々付けられた意識があるところもあるけど、想像以上にキスマ付けられてるな……。
背中は見えないからわからないけど、首筋、胸元、お腹、内腿。至るところに紅い印が。
これだけつけられると、首藤さんのものって感じがしてなんか気分がいい。
「体流すね。座ってていいから。」
言われるままに座っていれば、シャワーを適温にしてくれて、体についていたいろんな液も流してくれる。
「いたれりつくせりだね。」
「そりゃあきいちの体を怠くした張本人なので。
それに、やっぱり好きな人に触れるのは嬉しいから、Win-Winじゃない?」
「じゃあ俺も触っていい?」
「え?」
「これ。」
さっきからずっと鏡越しに見えていた勃っている首藤さんのモノを指す。
「いやいや、そんなの気にしなくていいよ。」
「俺が触りたいの。だめ?」
「だめ……ではないです。」
「やった。」
許可を貰った俺は体の向きを180度変えて首藤さんの方を向く。
椅子に座っている俺に対して首藤さんは立っているから、俺の顔の前に丁度そのモノがあった。
こんなまじまじと見ることなかったけど、おっきいな……。
これが入ってたのか。俺のお尻すごいな。
「そんなに真剣な顔して見て、もしかしてこれが入ってたのか、って思ってる?」
なんでバレてるんだろう……。
「あれ、当たった?
ふふ、入ってたんだよ。これが、君のお尻に。これで突かれて気持ちよさそうにしてた。」
「あーあーあー、聞こえませーん。」
あまりにも恥ずかしいことを言うから、俺は耳を塞いで聞いてないことにする。
多分、顔を真っ赤にしてるから、そんなの意味ないと思うけど。
「あんまり可愛い顔されるとまた抱きたくなる。」
そんなの俺も同じだ。
散々やってもう十分だと思っていたのに、いざ中からそのモノが無くなると、また欲しくなってしまう自分もいた。
「そんな顔しないで。
もう既に体のいろんなとこ痛いでしょ。これ以上無理させたくない。」
頭を撫でられる。
「うん。
……触っていい?」
「うん。」
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