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お仕置

白は震えていた。 これから始まることが分かっていたからだ。 「白、おいで」 ガラスは優しく言った。 白は大人しくガラスの前に行く。 「服を脱いで」 言われるがままに脱ぐ。 真っ白な身体が露になる。 ガラスは白の裸を目を細めて眺める。 白は美しい。 そういう風にガラスがつくったから。 宝石にしても良いのは人間だけで、だからこそ宝石にする人間を探すだけでゲームの時間の大半を費やしてしまう無機物もいる。 今回対戦した【マラカイト】、通称クジャクがそのタイプだ。 もうゲームがはじまって100年以上は経ってるのに今やっとパートナーを見つけたところだ。 そういう意味では白はルール違反だ。 ガラスは白を見つけ出したわけではない。 何故なら白は正しい意味では人間ではない。 ガラスがつくった生命体だからだ。 だが、ガラスは人間の定義とは何だとかまくし立てて、哲学論争に持ち込み無理やり白を人間として認めさせた。 数千年ぶりの無機物の会議は紛糾したが、そう、認めさせたのだ。 まあ、確かに人間を好き勝手に改造できるのだから、作り出された生命体であろうが別に大した差はない。 それにガラスが白をつくった理由は100バーセント趣味なのだ。 人間では心が壊れてしまうことをするためだけに白をつくった。 ガラスは無垢で何も知らない処女だけにしか興味がない。 核さえ残して身体を潰せば、宝石達はいつでも何も知らない身体に作り替えられるが、人間はそんな馬鹿な理由でそんな酷いことをされたなら、ガラスを憎むようになる。 パートナーにした歴代の宝石達に憎まれ、ゲームの早期敗退を繰り返した結果、ガラスは憎まれない方法を思いついたのだ。 自分だけを何をされても愛する存在を創ればいい、と。 そして作り上げたのが今回のゲームのパートナー、白だった。 白は何をされてもガラスを愛するように造られている。 でも。 やはり。 これから起こることを恐れていた。 「白、咥えて」 ガラスが命じたなら、白は小さな口を懸命に開けてガラスの股間に顔を埋めてしゃぶり始めた。 白の透明な透き通る髪を撫でながら、それを楽しんだ。 白はすっかりそれが上手くなっていて、気持ち良かった。 だがそれが気に入らない。 いやらしい汚らしさの証拠だ。 どうしてそこを舐めたら良いと知ってる? いやらしいからだ。 どうして喉まで使ってしごける? 散々したからだ。 全部教えてそうさせたのはガラスなのにガラスはそれが気に入らない。 白の頭を押さえつけ、喉に無理やり押し込みながら、手を伸ばし、白の股間を探った。 いやらしくそこは濡れて勃起していた。 ガラスのを舐めて咥えて、白も興奮していたのだ。 ガラスはため息をつく。 「ダメだな白。もうそんなにいやらしくなってしまったのか?」 これみよがしに白のペニスを擦り上げながら、自分のペニスを喉奥へと白の頭を掴んで押し込む。 白は苦しそうにもがき、涙を零す。 でもペニスは濡れている。 白をそんな身体に設計して、毎晩抱いて快楽を教えこんだのはガラスのくせに、ガラスはそれが嫌なのだ。 「白、もうすっかり汚くなってしまったな」 ガラスはため息をついた。 ガラスは何も知らない、快楽も分からない身体を抱くのが一番好きなのだ。 痛い止めてと、泣いて、逃げようとする白が一番好きなのだ。 快楽を覚えた身体はガラスには汚い肉と同じになる。 うごっ ひぐぅ 喉が締まるような音をさせて苦しむ白の喉を無理やりガラスは犯す。 白は涙を流してそれに耐える。 でも、ガラスが喉に出して、それを引き抜いた時、白は泣きながらむせながら、それでも白もイっていた。 白はそう造られているから。 だがそれを分かっているくせに、ガラスはそれに腹を立てる。 「ダメだな、白。本当にダメだ。イクなんていやらしい。汚い」 ガラスは言った。 白は泣いた。 ごめんなさい、と。 でも。 終わるわけがなかった。 「白。どこまでお前が汚れたのかを見せてみろ」 ガラスは言った。 白は泣いた。 どうなるのかはわかっていたから。

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