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神隠し 4
痛い
痛い
許してぇ
ガラスは少年が泣き叫ぶのを楽しむ。
白に比べたら劣るが、だが、良い穴だった。
使われたことがないのがわかる。
拒否するソコを無理やり従わせるのがガラスの好きなことなのだ。
ゆっくり、無理やり押し込んでいく。
あひぃ
ひぃぃ
少年がバタバタともがくのが可愛い。
逃げる身体楽しむように後から抱きしめながら腰を送り込んでいく。
唾液の効果で、それでも身体は緩み、力の入らない身体はガラスの巨大なモノを受け入れた。
気絶したように少年はヒクヒク痙攣するだけになった。
気絶はしてない。
させない。
ゆっくり揺すれば、ガクンガクンと身体が揺れる。
「痛いだけじゃない?だろ?」
囁いてやる。
胸をなでさすり、乳首を手のひらで転がしながら。
ひぐぅ
ひぐぅ
少年が泣く。
乳首でも感じてしまっているのは分かってる。
そうなるようにしているからだ。
痛くて苦しくて、でも、それだけじゃない。
嫌だぁ
泣くから気に入った。
汚らしい肉ではない。
淫らな肉ではない。
顎を掴んで顔を後ろにむけて、その口を塞いで唾液を送り込む。
これでもっと気持ち良くなるはずだ。
ガラスは腰をゆるゆると動かす。
従わせるように。
いひぃ
ひぃ
少年はその太さと熱さと硬さに泣く、
でも。
痛みだけじゃない。
ほら、唾液が脳にまわって。
身体はますますガラスを受け入れる。
穴がガラスに絡みついてくる。
ひうっ
少年が驚いたように痙攣した。
そんなところでそんな衝撃を感じるなんて思いもしなかったのだろう。
萎えていた性器を勃起させて、震え続けて、泣いている。
怖い怖い怖い。
少年が泣き叫ぶ。
攫われて、犯されて。
無理やり痛みと快楽を与えられて。
怯えて。
怖がって。
ガラスはそれを楽しむ。
人間はガラス達が楽しむためにいる。
それを疑っていないから。
そうでないなら、何故人間に穴がある?
無機物達が楽しむためのものだろ?
そう思っている。
ガラスの記憶の中に何かがよぎったが、ガラスには意味のない記憶だったので、また記憶の奥に沈めた。
ガラスの記憶は多すぎて、一々取り出しているわけにはいかないのだ。
おかあさん
おかあさん
少年が場違いに母親に救いを求めるのが、ガラスには面白くて、強く突き始めたなら、少年は悲鳴を上げて射精した。
人間のことは何も思わない。
だが。
ガラスは人間で遊ぶのは大好きだ。
「お前は可愛いね。白が帰ってくるまで使ってやろう」
ガラスは囁いた。
ガラスにしてみれば最大の優しさだ。
なんなら今すぐ腹まで突き上げて、ペニスで腹を割いて殺してもいいのだ。
だがしない。
だがいずれそうする。
何かしらガラスの中で軋む。
それが埋もれた記憶の中で、何かが軋む音だとしても、ガラスはもう気にしない。
神隠し。
人を攫って、好きにして。
人はそれを諦める。
ガラスは神ではないが。
そこは大した問題ではない。
お願い
許してぇ
許してぇ
少年が泣く
ああ、やはり白がいい。
白ならどんな酷いことをしても、ガラスを愛してくれるから。
だってそう作ったから。
ガラスはそう思いながらも、少年の中を楽しむのを止める気はなかった。
神隠し。
無機物に攫われた人間は。
二度と帰ることはない。
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