28 / 39
追跡 3
おやおや。
ガラスは目を見張る。
実際に見ているのは 放った【目】達だが脳に映像は送り込まれてくるからだ。
もちろん目の前で泣き叫んでいる少年もちゃんと見えている。
今は仰向けにして、脚を開かせ、ひたすら穴中の感じる場所をペニスで抉ってやっている。
受けいれるために、ガラスの唾液の効果で身体の筋肉を緩ませられているため、受け入れることは出来ているが、慣れてない身体はそれでもキツい。
こちらも中で動くのに不自由だがそれがいい。
綺麗な証拠だ。
そう思うと楽しくなる。
カリの部分を引っ掛けるようにして、良いところを抉ってやると、少年は助けを求めるように虚空に伸ばした手をバタバタと動かし、顔を背け、悲鳴をあげる。
ダメ
怖い・・・
嫌だぁ!!!
この悲鳴がガラスは好きだ。
覚えたばかりの中イキが辛くてたまらないらしい。
これが快感なのかもまだ分からないのがいい。
慣れるとコレを涎を垂らして欲しがるが、そうなってしまうともう、汚らしくて嫌になる。
綺麗だから嫌がる。
拒否する。
こうでないと。
ガラスは機嫌良く、今度は大きく深くまで動いてやる。
いひぃ
ひぅう
少年が白目を剥く。
大きく開けられた口からでる叫びをたのしみ、逃げようとする腰を押さえつけ、無理やり従わせるのを楽しんだ。
ああ。
これは汚い肉じゃない。
それが良かった。
だが、そろそろ止めないと。
まだ生かしておく必要がある。
ガラスはもう一度出したら終わりにしようと思った。
そのために大きく動き始めた。
いやぁ
許してぇ
少年は泣き叫び、それでもイクのだ。
慣れない身体には苦痛よりも辛いそれを拒否しようとも。
ひいいい
少年の悲鳴を聞きながら、ガラスはキイチとクジャクを見ている【目】 の方に集中した。
2人は街中をあるいている。
おかしい。
2人はやたらと曲がっていく。
角がある度に曲がる。
右、左、右、右
撒くつもりか?
そんなことで追跡を逃れたりはできない。
ガラスの【目】は1つじゃない。
突然2人が別れた。
当然、どちらもを追う。
ガラスは街中をぐるぐると歩き続ける2人をそれぞれ追う。
もちろん、気絶しかけた少年を突き上げて、また鳴かせることをしながらだ。
まだ射精してない。
気を喪うなんてゆるさない。
何の意味が?
ガラスは【音】 も拾うことにした。
ガラスの【目】は【耳】でもあるのだ。
「果てがない、繰り返す」
クジャクの低い深い声。
何を言っている?
「何度も何度も同じ場所を」
クジャクの宝石、キイチの少し掠れたまだ少年の名残を残す声が言う。
何だ?
何を?
「永劫回路、円環の」
クジャク
「道が閉じる」
キイチ
ガラスは気付く。
これは。
結界を発動してる。
クジャクの能力は結界だ!!
しまった、とガラスは慌てて全ての【目】を引き上げさせようとしたが遅かった。
ガラスの【目】は街に閉じ込められてしまった。
普段なら全ての目を投入することはないのに、2人が初めて動き出したところだし、突然離れたりするから【つい】全ての目を使って・・・
いや。
つい、じゃない、
クジャクに誘導されたのだ。
しばらく、そう、数時間は街から出れない。
クソ。
ガラスは顔を顰めた。
どう見ても力を増せる余地がないと思っていたが、【関係を深める】ことが出来ているのか?
術の発動はクジャクの力だけじゃできない。
だが、気を取り直して、少年をさらにはげしく穿ち始めた。
いやぁ
むりぃ
もういやぁ
イキたくなくて泣き叫ぶ少年を、また何度もイかせながら射精するための動きを楽しむ。
白が戻ってくるまでは、この少年を使うしかないからだ。
だが、白ほどではないけれど、悪くはなかった。
「早く白、戻っておいで」
それでもガラスは。
少年に注ぎこみながら、白へ向かって言うのだった。
部屋の中央にある、巨大なガラスの水槽で、まだ白は骨格さえ取り戻してはいなかった。
美しいオパールの瞳だけは完璧な姿で透明な液体の中に浮かんでいた。
ともだちにシェアしよう!