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関係性 6

デカい。 クザャクが自分自身からズボンを下ろして取り出したソレにキイチは目を見張った。 こんなのがオレに入って・・・ 一瞬考えたが、慌てて忘れる。 覚えていないのに限る。 「無理しなくてもいいよ、キイチ」 クジャクが、どうせ無理なんだろ、みたいな感じで言うから、キイチはムキになった。 「やるって言ってんだろ!!」 キイチは自分から震える指で、そこに輝を伸ばした。 生まれて初めて触った他人のペニスはデカくて熱かった。 色も形もなにもかもがキイチのとは違う。 何故か怖いと思った。 キイチは、でも。 意地になってそれを扱き始めた。 自分のとは違って全然大きくて、それにクジャクがした程上手くできない。 でもクジャクかしたことを思い出し、それを必死で真似る。 手の中で脈打つ。 また大きくなる。 「上手、キイチ」 耳もとでささやかれて真っ赤になる。 なぜか、ピクンと身体が震えてしまったからだ。 何故か恥ずかしくてクジャクの顔をみれない。 必死でクジャクのペニスを扱く。 いや、顔見るよりこっち見てるのが恥ずかしいはずなのに。 そう、こうやって強弱をつけて、先を甘く擦って・・・。 自分がされたことを、クジャクにする。 ああ、変だ。 変な気分だ。 クザャクのを触ってるのに自分のが変な感じになってしまった 服を整えるのを忘れていた。 そのまま出しっぱなしだった自分のペニスに硬度が戻るのがわかってしまうし、それがクジャクに見えてしまう。 「手を止めないで」 クジャクに促されるが、でも。 これ以上してたら自分のも。 キイチは困ってしまった。 それを助けたのはやはりクジャクで。 「ねぇキイチ。キイチのと俺のを一緒にしてもいい?」 囁かれて。 キイチの身体を引き寄せて、クジャクのと緩く勃ちかけていたキイチのを何も言わずに合わせて、キイチの手ごと掴んだのはクジャクで。 でも、それを黙ってそうさせることで許したのはキイチだった。 「一緒にイこう」 クジャクの声は甘いそして、逃げ道をくれて、これはクジャクの望みでキイチの望みじゃないと思わせてくれた。 自分のモノとクジャクのモノがクジャクの大きな手で、自分の手を重ねるようにして擦られる。 クジャクの熱さをペニスで感じ、重ねた手で感じ、欲しがられていることを知ってしまう。 硬くて熱いペニス。 大きな指。 ゴリゴリと擦れあう。 ああっ ひぃ はぁっ またキイチは声をあげて背中をそらし、顎が上がる。 今はクジャクの息も荒い。 それが分かるのはクジャクが、キイチの首を噛んでいるからだ。 もう甘さだけではない痛みが、快楽の中では心地良かった。 噛まれて、そこを舐められ、扱かれて。 ああっ ひうっ キイチは叫ぶ。 もう限界だった。 「イって」 囁かれて射精していた。 少し遅れてクジャクもイった。 キイチの身体に2人分の精液が飛んでいた。 キイチは何だか混乱して、怖くなって、こんなの初めてすぎて。 でもクジャクが抱きしめたから。 しっかり抱きしめられたから。 「ありがとう、キイチ」 そうお礼を言われたから。 全部クジャクがしたかったことなんだ、それだけだ、とそういうことにした。 キイチを抱きしめるクジャクの顔の微笑みは、キイチには見れなかったから、キイチはそこで自分を納得させてた。 クジャクの笑顔は獲物を手に入れた獣のモノで。 クジャクの微笑みも、抱きしめる腕も。 執着を隠してはいなかった。

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