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「ほ、ほんとにっ、ダメ……んぅ、ンっ」 「でも……すごく濡れてますよ」 「ひっ……! も、揉みこむなぁっ」  下着の上からやわやわと器用に揉まれて、悲鳴みたいな声が出る。  やばいな、俺。いつのまにファスナーをおろされたのかも気づかないくらい、意識がもう……とろけてきちゃってる。 「自分で押しつけてますよ……わかるでしょ?」 「う、く……なんで言うっ……ン、んっ」  本当に、なんなんだ今日の守屋は――  あいかわらずたのしげではあるけど、意地悪している感じではない声音。むしろ、甘やかすような熱っぽい囁き。  低く抑えたその声で、守屋はまた快感を煽ってくる。 「ほら……もう糸ひいてますよ」 「うぁっ……い、いい! 見せなくてい、い……っ」 「先走りでベトベト……扱きやすくていいですけど」 「お、まえのせいっ――ひぁっ!」  わざとらしく糸を伸ばす指を見たくなくて、快感に泣いてる顔なんて見られたくなくて、両腕で顔を隠したのに。その隙をついて、胸の突起をくちびるに含まれるから、涙混じりの声が飛び出ていく。 「ん、あ……舌ぁ、だめ……す、うなって」  こいつ、なんでこんなに舌を動かすの上手いんだ。勘弁してほしい、本当にとける……  でも守屋は当然、そんなのお構いなしで。  さっき耳に感じた熱と粘膜が、敏感になったそこを舐めあげていく。ていねいに舐めて包まれて、甘く吸われて、やわらかく歯をたてられる。 「ンぅ、っ……か、噛むの……ダメ……ひ、ぁっ」 「……気持ちよすぎるから?」 「ん、ンっ……よ……すぎて、出ちゃ……ぅからっ」

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