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「……すげー出ましたね、いつもより濃いのが」
「ひっ! なんてことっ……言うんだよ、おまえはっ」
耳許でそんな卑猥なことが聞こえるから、あがった息を整えるどころか、さらに呼吸困難になる。
だけど、イッたばかりで脱力感と熱が残る下半身を引きあげられてうつ伏せにされて、それは窒息に変わった。
妙な体勢にされたことに、不安が過る。
「……な、なにこの体勢?」
「ここ……まだ慣らしてないですから」
肩越しに振り返ると、覆いかぶさってくる守屋に視界をふさがれた。
やばい、マウント取られた……
同時に、なにかを開け閉めする音も聞こえる。でも、何をするつもりかわかっても、素直にされるのを待つことなんてできなくて。
割れ目のあいだに伸びようとしている手を掴む。
「まっ……待って、俺……イッたばっか……りっ」
「……大丈夫、すぐヨクなりますから」
俺の手も言葉もかいくぐって。やっぱりやさしい声で、守屋は難なく指を粘膜に入れてくる。
「は、ぅ……ん、んっ」
いつもよりぬめって入ってくる感覚に、はやくも腰が震えてくる。きゅうって、尻のなかが……腰の奥が期待するようにヒクつきはじめる。
「あっ、なんで……やだっ、ぬるぬる……するっ」
「真尋さんのとローションを混ぜました。体液ってすぐ乾くでしょ?」
「ひ、ぃ……っ、何してんだよ……おまえはっ」
部活でマッサージ用に使っているらしい、何度か見かけたことのあるチューブを目の前に投げられた。
日用品が潤滑剤ってリアルすぎる……そんなことを考えると、またじわっと恥ずかしさに涙が出る。
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