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なかも、やわらかいのにギッチリ締めつけてくるから喰われそうだし、そうじゃなくても腰からとけて吸われんじゃねぇか……?
「ン、なっ、か……す、ごいのっ……あっ、なんかっ、なんかぁっ、きて……るっ」
「……出るの?」
「わ、わかんなっ……ン、ひ、んぁっ……なか、きゅんきゅんして……っ」
「してる、スゲェ持ってかれる。真尋さん……すごいの、くるね」
「んっ、くるっ、はあっ、きちゃ――っ!……ふぁああっ、あっ」
抱えられた足をつっぱらせ、思いきり胸を反らせて真尋さんは、はじめての“出ない”イキ方にビックンビクン悶える。
イッてるのにまだ欲しがるように腰を揺するから、必死にぎゅうぎゅう締めてくる粘膜に俺も無理やり――イカされる。
「っ……ちょ、まだイッてるから」
「ん、んっ……出てるっ……なか、でっ、誓の……ンっ」
「……こっちでも、ゴックンした?」
「ん、した……ゴックン、しまひた……っ」
意地悪く言ったつもりの俺に、真尋さんはとろんとした目でうれしそうに笑う。語尾にハートマークでもつきそうに。
淫乱すぎる……だろ。
というか、そこまでさせたのは俺か。マジで、俺はもう戻れる気がしない。
『真尋さんのお仕置き』のはず、だったのに。照れ隠しでやつあたりした罪の重さを思い知る。それなら素直すぎる真尋さんは重罪だろと本気で思う。
そもそもこの人に勝とうと思ったことが敗因だった――と、気づくのはもう遅い。好かれた時点からすでに俺の負けは決まっていた気すらしてくる。
――本当に……真尋さんはズルくて困る。
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