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「ほら、押さえてくれてる方が」 「ん、なにっ……は、ぅ……っ」  胸からくちびるを浮かせた守屋は、舌先でなぞりながら腹までおりていく。肌をかすめる鼻先にも短い髪にも感度は反応して、腰が重たく沈んでくる。 「俺も邪魔じゃないし……」 「あ、えっ……やだッ、い、待って……っ」  へそよりもさらに下へと守屋はおりていくから、何をされるか予想がついた。 「あっ、あっ……うそ……っ」  ついた予想を信じたくないから首をふる。 でも、ズボンも下着もさっさとずらされて、弾き出される熱いそれを、 「いいっ、いいよっ……やだっ、しなくていいッ!」 「嫌がる真尋さんの顔も、よく見えます」  守屋はためらいなく口へふくむ。濡れた舌が巻きついて、根本から先端までをゆっくり搾り取るようにくちびるで扱かれる。 「んっ、ンあ……や、だ……あっ」  守屋に口でしてもらうなんて何回かしかないから、口の中の湿った刺激に、慣れないそこも腰もとろけそうになる。 「ひっ……そ、こっ、だめ……ぅあ、舌い、れちゃ……あっ」  先走りが滲んでいる穴を尖らせた舌につつかれると、腰だけじゃなくて太腿も膝もふるえるほど気持ちよさが突き抜ける。  くちびるの端からよだれがたれているのが気になる。でも押さえていないと、たぶん意地悪されるから拭えない。それにこんなことつづけられたら、立っていられない……というか、出る……っ!  いろいろせつなく葛藤しながらそれでも横目で守屋を見つめていたら、出し入れしているその口許が、器用に笑んだ。 「……あと、エロい」 「ぅ、くっそ……最低っ」  視線を合わせればそんなことを言ってくるし……  もう本当に恥ずかしくて死ぬかもしれない。

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