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そんな……自分で思い出しても恥ずかしいくらいの素直さだったのか! と、申し訳ない気持ちも罪悪感もあるんだけど。じゃあもったいなかったなぁ……という気持ちが混ざるのは許してもらいたい。
「あれ、ちょっと……誓じゃない、みたいだった……」
だからうれしかった……とつづくはずだった言葉は、
「ぅあぁあっ、や、ンっ――あたるっ……それ、ンっ」
「……自分でもそう思いますよ」
弱い部分を抉る腰つきを繰り出されるからあえぎに変わる。
照れ隠しにされる嫌がらせを、やっぱりかわいいと思うから。体が満たされているだけじゃない気持ちいいも……とけてくる。
「俺ホントは、そういうの……面倒な人間なんですけど……」
肩口から顔をあげた守屋は、伏し目がちに正面から俺を見た。
寄せられた眉とくちびるからこぼされる息が切なく感じるのは、いますぐ好きに動きたい衝動を抑え込んでいるからなんだと……思う。
俺のために何かを我慢している守屋は、すごく……せつなくて。
「でも真尋さんにならいいと思うし、かわいいと、思うんです……これが“惚れた欲目”なんでしょうね」
――どうしようもなく、すきだとおもう。
「……きっと後にも先にも、俺がこんなに想うのは真尋さんだけです」
やわらかく笑みを浮かべた守屋は、
「……すきです、真尋さん。ずっと俺だけのもので……いてください」
はじめてそう言った時よりも、やさしく。強く願うようにささやいた。
「そ、んなの……はずかし、すぎる……っ」
要求通りどころかそれ以上のものが返ってきて、涙は出るし心臓痛いしのぼせるしで、思わず両手で顔を覆ったら、
「じゃあ、もういいですか」
意地の悪い声が聞こえて。指の隙間からそれに相応しい顔も見えた。
「ひっ……んあっあっ、ま、って……ひ、あっ」
やさしく揺すっていたはずのてのひらが、押さえつけるように腰骨をつかんで。俺の好みに合わせるようだったゆっくりじっくりな追い上げを、加減なんてそっちのけなズンズンねっとりな追い立てに変えられる。
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