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アイオープナー ⑩

バスタオルで水滴を拭き取り備え付けのルームウエァに着替えを済ませると、部屋の中央に鎮座するキングサイズのベッドに倒れ込んだ。ふかふかの枕に顔を埋めるとひやりとした感触が火照った肌に心地がいい。 「……なんだ、服着ちゃったんですか?」 「不満か?」  枕に埋めていた顔を上げ、尋ねると瀬名はふるふると首を横に振った。  瀬名はバスローブ姿で隣に腰掛けると、理人の髪をそっと掻き上げた。そのまま優しく頭を撫でながら顔を近づけてくる。  瀬名の顔が間近に迫る。やっぱり、綺麗な顔をしている。理人はぼんやりとそんな事を思った。 「――勿体ねぇな……」 「え?」  ぼそりと呟いた言葉は瀬名の耳に届かなかったらしい。不思議そうな顔をしている彼に何でもないと告げる代わりに口付けると、「さっさとヤれよ」と言って挑発するように瀬名の股間に手を伸ばした。そこは既に熱を持ち始めていて手で軽くこすっただけでググっと質量が増して腹に付くほど反り返った。 「やっぱでけぇ……」 「欲しくなった?」 「あぁ……もう、我慢できねぇ……早くその熱いの、此処にぶち込んでくれよ……」  理人はするりとズボンを脱ぐと、適当にそれを床に投げ捨て自ら脚を開いて自分の秘部へと手を伸ばし、指で左右に割り開いて見せた。先程までの行為で散々弄ばれたそこはヒクつき、物足りなさそうに口を開いている。 「部長、凄い……エロいですよ……どれだけ煽れば気が済むんですかっ」  瀬名はごくり、と喉を鳴らすと理人に覆い被さってきた。熱い楔が入り口に押し当てられ、待ちきれないとばかりに理人は自分から腰を浮かせて瀬名を受け入れていった。 「んっ……ぁ、ん……っん……っ」 「部長の中、すごい……絡み付いてくる……」 「ぁっ、ふ……っ」  瀬名のそれがずぶずぶと奥まで押し込まれ、理人の中を満たしていく。瀬名は動きやすいように少しだけ身体を起こすと理人の両膝を抱え上げ、そのまま勢いよく最奥まで突き入れた。 「ああぁっ!」  びくんと身体を跳ねさせ理人は背をしならせた。結合部からはじゅぷっと卑猥な音が漏れる。 「はぁ……部長のナカ気持ちいい……」 「あっ! あぁ……は……ぅっ」  瀬名はゆるゆると抽送を始め、次第にスピードを上げて律動を始めた。肉壁が擦れる度に甘い痺れが全身を駆け巡る。 「ぁっ、あ、あぁっ」 「ここ、好きでしょう?」 「あぅっ、んっ、ん……っ」  瀬名は理人が反応を示した箇所を執拗に攻め立ててきた。 「や、あっ、ソコ……だめ、だ……っ」 「駄目じゃないでしょう? ほら、こんなに悦んでる」 「んっ、は……っ、んんっ」  瀬名は意地の悪い笑みを浮かべると、空いている手で胸の飾りをきゅっと摘まんだ。 「部長のココも……すごく硬くなってますね」 「ひっ、やめ……ろ……って……あぁっ」  親指の腹で乳首を押し潰され、先端を爪でカリカリと引っ掻かれる。それと同時に激しく抜き差しされると理性なんてすぐに飛んでしまいそうになる。

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