「乳首好きなんですか？　さっきから凄く締め付けてきますけど」 「ぅ、んん……は、ぁっ！ん……好き、だ……っそれ、気持ち、いい……っ」 「っ、ほんと、淫乱……っ、自分から腰揺らして……っ」 「あぁっ、んっ、もっと……っ」 　瀬名は理人の要望に応えるように乳首に吸い付き、同時に律動を速めた。 「はぁっ、は……っ、部長……っ」 「んっ、く……っ、あ、は……っ！　や、ぁあっ！」 　瀬名は理人を抱きしめるようにして上から覆い被さると、一層深く挿入してきた。 「ぁっ、奥……すご、ん、ぁっ！ぁあっ！」 「僕も、もう……イキそうです……っ」 「んっ、ぁ……っ、俺も……っ出そ……っ」 　瀬名のピストンが激しさを増し、パンッパンッと肌がぶつかり合う音と互いの荒い息遣いだけが室内に響く。瀬名はラストスパートをかけるように激しく理人の中を突き上げた。 「ぁっ、あぁっ、も……っイク……っ」 「はぁっ、ん……っ、く……っ」 　瀬名が一際強く理人の前立腺を穿つと、二人はほぼ同時に達した。瀬名は理人の中に精液を吐き出すと、そのまま倒れ込むようにして理人の上に崩れ落ちた。 　互いの汗ばんだ肌が触れ合い、熱を共有する。呼吸を整えようと大きく息を吸うと汗と性の匂いが鼻腔をくすぐりクラリと目眩がした。瀬名は繋がったまま理人の身体を反転させると四つん這いにさせた。達したばかりの身体は力が入らず、腰だけを瀬名に支えられている状態になってしまう。 「なっ、おまっ……少しは休ませろ……」 「部長が悪いんですよ……あんな風に煽られて、一回で終わるわけないじゃないですか」 「俺はもう疲れてるんだよ……だから無理だって……」 「大丈夫ですよ。今日は時間いっぱいありますし」 　瀬名はそう言うと再び腰を動かし始めた。一度出したにも関わらず、瀬名のそれは全く萎える気配がない。 「ちょ……待てって……」 「今度はバックでしたいです」 「んっ、あ……こら……聞けって……」 　瀬名は理人の言葉を無視して後ろから思い切り突き入れてきた。 「あぁッ！」 「やっぱりこの体勢が一番しっくりきますね」 「くそ、この、絶倫がっ！！　あっ、ぁ、ふ……っ」 　――結局、この後も何回か求められ、理人は明け方近くまで瀬名と身体を重ね合った。