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ギブソン ⑬

 瀬名は出し切ると、理人の中から抜け出していった。理人の後孔からは、どろりとした白い液体が伝う。 「はぁっ……はぁっ……」  理人は余韻に浸り、脱力しきっていた。瀬名はそんな理人の身体をベッドに引き上げ仰向けにすると、膝裏に手を差し込んで脚を開かせる。そして、そのまま持ち上げて秘部を露わにした。 「んぅ……、瀬名……?」  理人はぼんやりとした意識の中で、これからされる事を察する。瀬名は未だ硬さを失っていない自身を入口にぐぐっと押し当てた。 「ひぅっ……! ま、待て……、今イったばっかで……」 「言ったでしょう? 明日動けなくなっても知らないって。煽る理人さんが悪いんですよ?」 「ぁ……、んんっ……」  ぬぷっと侵入してきたものに内壁を擦り上げられ、身体が震えた。 「やぁっ……んんっ……」 「あーあ、僕のでぐしょぐしょですね……」  瀬名の放った白濁液が結合部から流れ出てシーツを汚す。理人は恥ずかしくて堪らなかったが、それ以上に快楽が勝って腰を揺らしてしまう。 「はぁっ……ん……んんっ……」 「腰動いてますよ……淫乱だな」 「あ……っ、やっ……」  ぐちゅっと水音が鳴り響き、身体の芯が疼く。早く、もっと激しくして欲しい……。理人は無意識のうちにそう思っていた。瀬名はニヤリと笑うと、ゆっくり抽挿を始める。 「あっ……あっ……ふぅ……あぁっ」  緩やかに与えられる刺激に、思わず物足りなさを感じてしまう。理人は瀬名の腕を掴むと、もっとと言わんばかりに引き寄せた。 「もっと欲しい?」 「んっ……んぅ……」 「なら、ちゃんと言ってください。ほら……」  瀬名は腰を動かしたまま、顔を近づけてくる。理人は顔を真っ赤に染めながらも小さく呟いた。 「も、もっ……と、突け……激しくして、いいから……っ」 「よく言えました」  瀬名は満足げに微笑むと、一度ギリギリまで引き抜いて一気に突き上げる。パンッと肌同士がぶつかる音と共に、理人は甲高い声を上げた。 「やっ……あぁっ! んぁっ……あぁっ!」 「はっ……理人さんのここ、ヒクついてる……」 「あっ……ら、めぇっ……そこっ……!」  理人は首を横に振りながら懇願するが、瀬名は容赦なく責め立ててきた。 「駄目じゃないでしょ?」 「んんっ……! やぁ……っ」 「嘘つきだなぁ」  瀬名はくすくすと笑いながら、前立腺目掛けて何度も突き上げてきた。あまりの快感に、理人は涙を浮かべる。 「んぁっ! あぁっ! あんっ! やぁっ! あぁっ!」  気持ち良すぎておかしくなりそうだ……。前立腺を執拗に攻め立てられ、絶頂が近づいてくるのを感じる。瀬名も限界が近いのか、ピストンを早めてきた。 「あんっ……! あっ……イクっ……! もっ……出る……」 「くっ……はぁっ……、良いですよ、僕もそろそろ……っ」 「あぁっ……はぁっ……あぁっ! も、イクッ……ああぁっ……!」  ガツンッと最奥を貫かれた瞬間、頭が真っ白になった。絶頂に達した瞬間、陰茎から勢い良く白濁が飛び出す。瀬名は射精の衝撃でぎゅうっと締め付けられ中に精を放つと、腰を震わせながら最後迄注ぎ込んだ。 「理人さん……愛してます」  薄れゆく意識の中、瀬名の囁きが聞こえたが、それに返事をする間もなく理人の視界は暗転した。

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