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スティンガー ⑦

 馬乗りになっていた体を僅かにずらし、胸元に触れていた手を、腹部に伸ばしてくる。そして、ベルトの金具に指をかけるとあっさりと抜き取った。 「その前に……貴方が誰のものなのかその身体にもう一度わからせてやらないと」  酷く冷たい声色で耳元に囁かれ、後ずさる様に身を捻ると同時に、ズボンのジッパーを下ろされた。 「ふ、ざけんなっ! 俺はお前の私物じゃない!」  叫ぶのとほぼ同時に、一気に下着ごとずり降ろされた。 露わになった下半身が空気に晒され、羞恥心で顔がカッと赤くなる。 「理人さん……こんなにして、説得力ないですよ」  瀬名はクスリと笑いながら手を伸ばし、理人自身に指先で触れた。悪戯に撫でるような仕草に堪らず上擦った声が洩れてしまい、慌てて身を捩ってそれを隠そうとするが、狙ったかのようなタイミングで鈴口に爪を立てられ身体がびくりと反応してしまう。 「……うぁっ、くそっ……」  指摘された通り、そこは既に反応していて、瀬名の指先に煽られ徐々に硬度が増していく。  瀬名の手によって翻弄される自分がどうにも歯痒くて堪らない。 「くっ……あっ、やめ……っ」  逃げようとした腰をがっしりと持ち上げて固定され獣のようなポーズを取らされた。慌てて体を起こすより早く尻を舐められ、ゾクゾクするような甘い痺れが身体を徐々に支配していく。 「無理やり犯されそうになってるのに感じてるんですか? いつもより随分と反応が早いみたいだし……ほんっと、いやらしい身体してますよね」 「ち、ちが……ぁあっ!」  反論しようとすると、最も触れてほしくない場所に熱い舌が絡みついた。 ピチャピチャと卑猥な水音を立てて舌先で突かれ理人は堪らず甲高い声を上げた。 「ほら、理人さんのココは僕のコレが欲しいってヒクついてますよ?」  そう言って瀬名は硬く張り詰めたものを尻の割れ目に擦りつけてきた。その刺激にさえ、理人は息を荒くしてしまい、そんな自分自身に嫌気がさす。 「っ……や、め……」  何とか抵抗を試みるが、瀬名に慣らされた身体は与えられる快楽を待ち望んでいるように、奥が疼く。  瀬名の言う事は、悔しいがあながち間違っていないのかもしれない。 「期待していやらしくヒクつかせてるくせに……っ、言ってることと体の反応が違いますよっ」 「あぅっ……」  指で入り口をなぞられれば、浅ましくもそこが震えるのを感じて居たたまれない気持ちになる。そんな様子に瀬名は不敵な笑みを浮かべると、瀬名は理人の腰をつかんでいきなり秘部に熱く滾ったモノを突き立てた。 「い、…く、ぁあ……!」  瀬名の太く硬い楔が埋め込まれ、突然の衝撃に堪らず理人の背中がしなる。 「っく……凄い締め付け……やっぱり、理人さんはちょっと強引に犯されるのが好きみたいですね」 「んん、う……」  違う、と言いたいが声にならない。瀬名はゆっくりと腰を動かす。その度に、肉棒が内壁を擦り上げ、ゾワゾワとした快感が体の奥から競り上がってくる。  慣らしていないにも関わらず、瀬名のソレをしっかりと受け入れてしまう自分の身体が恨めしい。だが、一度覚えてしまった快楽に逆らえるはずもなく、理性とは裏腹に、もっと強い刺激を求めて瀬名の動きに合わせて自然と腰を動かしてしまう。 「……ふ、理人さんは本当に淫乱な人だ。僕が欲しくて仕方がないんでしょう? お仕置きしてるのに、ほら、こんなに美味しそうに咥え込んで……こっちは蜜まで垂らして……」 「ちが……っ」 「何が違うんですか? ほらっ」  ピンッと指で性器を弾かれ堪らず声にならない喘ぎが喉から洩れた。

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