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スティンガー ⑧
「んんっ……ふっ……」
「ここ、好きですもんね。前立腺も一緒に触られるとたまらないでしょう……?」
瀬名は容赦なく腰を打ち付けながら、理人の感じるポイントばかりを攻め立てる。その度に目の前がチカチカするような強烈な快感が押し寄せて、何も考えられなくなる。瀬名の言う通り、理人はこの暴力的なまでの快楽に抗えないでいる。
瀬名は理人の弱い部分を知っている。それを知り尽くした上で執拗に攻め立ててくるのだ。
「あ、っ……も、無理……だっ……ぁあっ!イく……イきそ……!!」
激しい抽挿に理人は限界を訴え、身体を痙攣させた。もう、我慢できない。
しかし、瀬名は絶頂を迎える寸前で律動を止め、昂りをずるりと引き抜いた。
「な、んで……っ」
中途半端な状態で放り出され、身体の奥底に燻っている熱が理人を苛む。無意識のうちに瀬名を求めてしまい、切なげに瞳を揺らした。
「なんでって……お仕置きだからですよ。簡単に許してあげるわけないでしょ。それに……貴方だけ先にイッて狡いじゃないですか」
「ふざけるなっ! だから違うって言ってるじゃねぇか!」
「あぁ、そうだ……アレ、使いましょうか……」
「おいコラ話を逸らすな! ちゃんと話を……」
瀬名は聞く耳を持たないどころか何かを思い出したのか、寝室へと移動していった。ベッドサイドにある引き出しを漁り始めたと思ったら、瀬名はあるものを手に戻ってきて、理人の目前にぶら下げて見せた。
「コレ、なんだかわかりますよね? 試した事あるんですか?」
瀬名が手にしていたものは見紛う事なき大人の玩具だ。黒い持ち手の先に細長い棒状ものが付いていて、大小のパールがいくつも連なっているという見るからに卑猥なもの。所謂尿道バイブというものだ。
「……ッ」
以前ネットで思わず購入してしまったものの、尿道に異物を挿入することに抵抗を覚え、実際に使ったことなんだか嫌な予感がして、思わず腰が引けた理人の膝裏を掴むとぐりんと身体をひっくり返され床に再び押し倒された。
「ねぇ、理人さん……試してみましょうか?」
「は、はぁ!?ふ、ふざけんなっ!嫌に決まって……っ!て!おい、だから、人の話聞けよっ!!」
瀬名は理人の抵抗など意に介さずバイブにローションをたっぷりと塗すと、それを理人のモノの先端に押し当てて塗り込んだ。
「くっ……つめてぇ……!」
ひんやりとした感触に身体が強張る。
「大丈夫です。すぐに温まりますよ」
瀬名はそう言うと躊躇うことなく細長いバイブを理人の鈴口に突き刺した。
「ひっ……ぐっ、や、やめっ」
痛みはないが、異物が侵入してくる違和感に顔を歪める。瀬名はゆっくりと根元まで押し込むとスイッチを入れた。
「ああぁっ……!」
ヴーっと鈍い音を立てて振動し始めたそれに理人は悶えた。先端を犯される未知の感覚に恐怖を覚える。
「嫌だっ……ぬ、抜け……っ」
「嫌です、簡単に抜いたらお仕置きにならないでしょう?」
瀬名はにやりと笑って即答すると、バイブを尿道に刺したまま再び理人の膝を抱え、後孔に挿入した。そして、ゆっくりと抜き差しを始める。
「うぁっ……あっ、ぁっ」
同時に前を弄られて、身体の内側と外側から同時に前立腺を刺激され頭がおかしくなりそうなほどの快楽に飲み込まれる。
「ぁあっ……やぁ……ッ!」
「凄い締め付け、中がうねってビクビクしてますね」
瀬名はうっとりと呟くと、更に深く挿入していく。
「あぅっ……あっ……くっ、これ、無理……だっ! ぁあっ!」
「そう言いながらもどんどん飲み込んでいくじゃないですか。本当はこうやって虐められたかったんじゃないんですか? ねぇ、理人さん……?」
「んな、わ、けっ……! あっ……ぁあっ!だめ、こんなのすぐ……っあぁっ!!」
一番奥を突かれた瞬間、頭の中が真っ白になり全身がビクビクッと大きく跳ねた。
「く、ぁっ……!」
だがしかし、尿道バイブによって堰き止められた事により射精することは適わず、バイブが尚も強烈な刺激をもたらしてくる。
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