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ムーランルージュ ⑰
その熱い視線で余計に快感が煽られ、つい強請る様に瀬名を見上げた。
「は、あ……瀬名……もう……」
「もう、なに?」
「……ッ」
意地悪く言いながら自分の腰を尻に押し付けて来る。背後に熱く猛ったモノの熱を感じ顔がカァッと熱くなった。
「……チッ、クソが……」
「そんな可愛いで睨まれても煽ってるようにしか見えないですよ。ホラ、言わなきゃわからないし」
「っ、ぁあッ」
グッと指が沈み込んできて、前立腺に触れる。それはほんの一瞬で、強い快感を身体に思い出させてから瀬名はわざとそこをずらして周囲を刺激してくる。何処をどうすれば理人が落ちるかなんて瀬名には全てお見通しだ。
「ほら、言ってよ。どうして欲しいか」
耳元で囁かれる声も熱っぽくてまるで脳まで溶かされるようだ。頭がぼうっとして何も考えられない。
早くイキたい――それだけで頭を埋め尽くされてしまう。
理性など最早風前の灯だった。それでもプライドを捨てきれない理人は羞恥に耐え切れず必死になって懇願する。
「くそ、お、お前の……ソレ早く……」
「早く、何?」
「……ッ」
早く言えよと言わんばかりに再び前立腺を刺激され息が詰まる。
恥ずかしすぎて憤死してしまいそうだったが背に腹は代えられない。
「くそ、馬鹿瀬名……っ……お前の、その熱いのが、早く欲しい」
絶え間なく与えられるもどかしい刺激に息を上げながら、縋るように見つめて言った。
蚊の鳴くような小さな声にしかならなかったが、それでも瀬名は何処かせつなげな複雑な表情を浮かべ、突っ込んだままになっていた指をずるりと引き抜き、理人の腰を持ち上げて自分の猛ったモノを押しあてた。
「熱い……火傷しそうだ……」
腰を掴んだまま根元まで一気に埋め込まれ、理人のナカを探る様に下から腰を揺する。
「んんっ、は……ぁっ、ああっ」
耳たぶや首筋に吸い付き、赤い痕を残しながらリズムよく突き上げられて堪え切れない嬌声が理人の口から洩れる。
「ハハッ、凄いですね理人さん。いつもより感度良すぎ。アイツに見られて興奮してるの?」
「っ、あっぁあ……ッちがっそんなんじゃ……っこれは、薬のせい……ァアッ」
「ふぅん、一服盛られたの……だからこんなに……」
「や、ソコは……ッ」
突き上げながら無防備に放置された性器に指が絡んだ。先端からとめどなく溢れる蜜を掬い取りわざと音が響くように扱かれて堪らず達してしまいそうになる。
「ホラ、アイツに見せてあげたら? 理人さんがイクとこ」
「くそ、ばかっ、やめっ、……それは……それだけは……や、ァアッ」
何とか瀬名の指先を止めようとするけれど与えられる快感が強すぎて大した力にはならない。視界に興奮しきった瞳を向ける一臣が飛び込んできて余計に快感が煽られた。
「ふぁ、見んなクソ……ぁあっ、瀬名、も、触っ………や、ぁあっ出る、あっ、ぁあ! イく……」
どんなに堪えようとしても堪え切れず、ナカを穿つ瀬名の性器がイイ所を突いた瞬間、大きく身体をのけ反らせて瀬名の手の中で爆ぜた。
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