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第19話

俺と隼一はそれぞれ、別に風呂に入った。 先に風呂を出ていた俺は、俺のスウェット姿の隼一の姿に釘付けになり、鼓動を早めた。 「あ、麦茶飲む?隼一」 「うん」 隼一に麦茶のコップを渡すと、喉を鳴らし、隼一は飲み干すと、 「ホントだな。注いでくれる相手で麦茶の味、て違うな。めちゃ美味い」 にこ、と愛嬌のある笑顔にドキ。 「...あ、どうしよ、ベッド一つしかないけど」 隼一が笑った。 「見たらわかるし、一人暮らしなのに、ベッド二つあるとか変じゃない?大学生の身で」 「や、そうじゃなくて、布団、出そうか、て言いたいんだけど、無いし...ソファ使うか」 「...一緒に寝よ?」 そうして、俺と隼一は並んでベッドに座ってる。 「緊張しすぎ、灯真」 「なんでそんなに冷静なの、隼一」 「冷静なんかじゃないよ」 片手を取られ、隼一の左胸に押し当てられた。 「....な?」 「うん....」 隼一の心臓、バクバク言ってんのがわかった。 「な」 「うん」 「お互いさ、初めて、て、ていで、しない?て、最後まで、出来るかわかんないけど」 「初めて、て、てい、か...」 隼一の提案を受け入れ、互いにスウェットを脱がせ合い、裸でもつれ合い、唇を重ねる。 何度も角度を変えての深い口付け。 「....キスも初めて?灯真」 見つめ合った後、少し慌てて頷いた。 「にしては上手いね」 「ぬいぐるみで練習してたから」 思わず、笑った。隼一も。 太腿に当たる...隼一のアレ。 俺で勃ってくれてる、て、なんか嬉しい。 「あ、口でやってみない?」 「口で?あ、フェラ、て奴?」 シックスナインの体勢で、隼一の勃起を舐めた。 ずっと好きだった隼一の...。 「...隼一、なんか上手くない?」 「練習してたから」 本当に上手いけど...。 「練習、て、どうやって...?」 「バナナで」 思わず吹き出した。 「灯真も上手くない?」 「俺も練習してたから」 「どうやって?」 「バイブで」 俺の股間に頭のある隼一が吹いたのがわかった。 「マジで?灯真、すげーな」 俺の勃起を握ったまま、隼一が振り返り、互いに作り話ながら、返答に失敗した...と俺は小っ恥ずかしくて、顔が熱い。

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