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第50話

つーかさ、それなら理音くんもわんこのことが好きなんじゃねぇの? それを確かめるべく、一度理音くんと話してみたいと思ったけど、俺がうっかりRIONのファンだと漏らしたせいで、わんこは『お前には絶対に紹介しない!!』とキレながら息まいて言うのだ。なんでだよ。 でも、案外その機会はすぐにやってきた。 いつもはわんこの方が理音くんに会いに行ってるようだけど、その日はたまたま理音くんは英語の辞書を忘れたとかで、わんこに借りにきたのだ。 そして、俺とわんこが話しているところを見た理音くんの顔は、凍りついたように固まっていた。 ああ、またビンゴか。 我ながら、自分の勘の良さには少々あきれる。 まぁわんこも理音くんもすげー分かりやすいんだけどな。 そして残念ながら(?)俺にはその時の理音くんの気持ちが痛いほど伝わってきた。 『誰?お前。なんで昂平と仲よさげに話しちゃってんの?昂平は俺だけのモノなのに、何許可なく餌付けしてんの?』 ……とまあ、こんなところだろう。 つーかわんこお前、めっちゃ好かれてんじゃん。両想いじゃん。 さっさと俺を紹介しとけばよかったのにな。 そしたら俺がこんなに睨まれることもないし、理音くんだって勘違いすることもなかったのに。ま、今からでも間に合うけど。 俺は君のライバルでもなんでもないよー、ちゃんと他に好きな人いるよー。 と思ったのに、こともあろうにあの馬鹿わんこ は俺を紹介しなかった。 それどころか、 『お前が知る必要ない奴だ』 って。 なんでだよ、この馬鹿ァァァァ!!なんで部外者の俺が、こんな焦らなきゃいけないんだ。

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