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第115話
ん?んんん!?
なんか、あっさりと一本、入ってしまったんだが。あれ?ローションを使っても、普通はもっと抵抗があるもんじゃないのか?ま、まさか理音、初めてじゃない……わけ、ないよな!?童貞って言ってたよな!?!?
まさか……童貞でも処女ではないってことなのかぁ!?
「り、理音っ」
「心配しなくても俺も初めてだから、勝手に焦んなバカ」
「っ、!?」
「お前の考えてることくらい丸分かりだよ、バカヤロー……」
な、なんで分かったんだ!?宇佐木に続いて、理音までもがエスパーに!!
それとも、俺ってそんなにわかりやすいのか?顔に出るのか??ポーカーフェイスきどりがまるでアホみたいじゃないか。
「さっき風呂で、お前がやりやすいように準備してきたんだっつーの。それとこのニ週間、俺だって、何も準備せずに待ってたわけじゃねぇから……」
え?つまり、理音は、自分で……?
ええええええ!?!?
「昂平……これ以上喋らせる気なら、俺は寝るからな……っ!」
「しゃ、喋らなくていい!あとは喘いでくれれば!」
「バカかっ」
あまりの衝撃の事実に指が止まってしまったが、ここで寝られては困る!!というか、俺も今度は感動して涙が出そうなんだが……!!自分で自分の穴をいじる理音を想像したら鼻血も出そうなんだが!!
だがしかし、エッチの最中に鼻血を出す攻めというのもいかがなものか。耐えろ!耐えるんだ!俺の鼻の中の毛細血管!!!
「……アッ!?」
サーブ前並に精神を統一しながら、人差し指をぐりぐりとナカで動かしていたら、少しコリッとした部位に当たって、そこを攻めると理音の身体が跳ねた。ぜ、前立腺というところか!
「やッ、あ、そこばっか触るなばか、いや、あああっ!」
「何でだ?気持ちいいだろ?」
指を二本に増やして、同じようにそこを強く刺激した。理音は背中を反らし、快感を逃がすように大きな声を上げて反応する。
「き、もちいいけどッ、も、と、ゆっくりぃっ!」
「悪いが、そんな余裕ないッ」
二本でも痛くなさそうだったので、俺は指を三本に増やした。同時に、前も握りこんで一緒に刺激する。こうすれば、前に意識がいってあんまり痛くない、と宇佐木が言ってたからだ。
「ばか……あんっ!あ、アアッ!!」
ああ、もう少しだけ耐えてくれ、俺のムスコと毛細血管。
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