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第118話
*
昂平のが、全部入った。
俺と昂平、いま、ひとつなんだ……。
初めてはバックのほうが挿入は楽だと聞いていたから、素直に昂平の手に従っていたけど、後ろを向いたまま挿れられるのってやっぱり少し恐い。こわくて、身体もカタくなってしまう。
昂平のモノは俺が想像していたのよりずっと大きくて、自分の指で慣らしてたくらいじゃ全然追いつかないくらい。ローションを使っていても正直痛いし、苦しい。
でも、絶対にやめてほしくなかった。だから、抜こうとした昂平を制止した。
代わりに、もっと身体を密着してもらった。後ろからギュッと抱きしめて、キスをして、俺の萎えたチンコを握ってもらって……
そうしたら、さっきよりもずっと安心した。
昂平が、近くにいるんだって実感して。力が抜けたら、昂平がまた俺のナカに入ってきて、そんで、ようやく今、ぜんぶ繋がれたんだ。
「こうへい……いま、俺たち……」
「ン、繋がってる」
「ひとつ……?」
「ひとつだ」
確かめるように質問したら、昂平が優しく返してくれる。顔じゅうにキスの雨を降らせて、俺のチンコを優しくしごいて。
「あ……っあっ……こーへぃ……」
「ごめんな……理音、無理させて……」
「むり……とか、してないっ、から、お前も……」
「ん?」
「お前も、俺のナカで気持ち良くなってほしい……」
このまま遠慮して、もう俺とのセックスが面倒くさいって思われたくない。俺よりも、昂平に気持ち良くなってほしい。そしたら何度も、欲しがってもらえるから。
俺の都合なんかより、昂平には自分を優先してほしい。
「バカ理音、あんまり煽るな……」
「煽られろよ……せっかく俺がいいって言ってんだから……っ」
「ああもう、ほんとにっ!」
「あ、やだ、抜くなっ……ふぁぁっ!?」
一旦抜かれたと思ったら、次の瞬間に勢い良く入ってきた。内側をえぐられるような刺激に、体がビクビクと震える。
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