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第125話

 教室に行っても同じ反応をされた、勿論、宇佐木にだ。 「ずりぃよ、わんこ!俺も千歳シンジと2ショット撮りたい~!ズルいズルイ~!」 「何でちょっとオネェ入ってるんだ、ズルイとか知るか」  千歳がこんなにも男子高校生に好かれてるなんて知らなかった……そんなに凄い奴だったのか。雑誌を買っても、ほぼ理音しか見てなかったから知らなかった。(ファッション誌だけど服もどうでもいい)  くそ、こんなことなら俺もサインをもらっておくべきだったか?名前入りで。『昂平くんへ、千歳シンジ』みたいな。いやいや、それなら2ショットを撮ってもらった方がスゴイじゃないか、うん。連絡先も交換したしな。あれ、俺ってかなりすごくね? 「つーかお前結局昨日何しに行ったの?千歳シンジのイケメンオーラに負けて尻尾巻いて、こともあろうに懐いて帰ってきちゃったの?理音くんはどうなったの?」 「誰が負け犬だ!ちゃんと牽制して……あれ、よく考えたらしてないな」 「はぁ?」 「でも満塁で三周ホームランだったから牽制する必要はなかった」 「なーんでわざわざ野球で例えるのかな……意味がわからないんですけど」  そんなに詳しく教える必要なんかないだろうが。昨日の可愛いすぎる理音は、俺の記憶の中だけにとどめておく。勿論、理音を抱いたことも言わない。  言ったらなんてからかわれるか……ゴム付け忘れたし。 「まぁでも、ライバルと仲良くなれたんなら良かったな」 「おう。試合の日に応援に来ると言ってたぞ」 「マジでぇ!?うわ、絶対俺も行くわ、その日の試合の応援!いつ!?」 「お前、普段は全く見に来ない癖に……」  現金なヤツだな。でも、同じことをレギュラー陣に伝えたらかなりやる気を出してたし、今年はインターハイ出場も夢じゃないかもな!  頼むから毎回見に来てくれ、千歳様。 *  昼休み。 「昂ー平っ、」 「あ、理音。今日も来てくれたのか?腰、大丈夫か?」  昨日と同じく、理音から俺のクラスに来てくれた。弁当を持参して。  つーか今の、『こーへいっ』て呼び方めちゃくちゃ可愛いかったんだけど。くっそ萌える。幼馴染に萌える!心の底から。 「うん、大丈夫。まだちょっと痛いけど、そこはいちおースポーツマンだからな、俺も」 「ケツの穴まで鍛えてたのか?」  そう言ったら、ぼかっと頭を殴られた。うん、今のは俺が悪かった。何にせよ、立てないくらいじゃなくてよかった。赤くなって照れている理音も可愛い。(※怒ってる)

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