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再びの夫婦─檻─ 16
強く乳首をつねられたことにより、ビリッと痛みが走り、しかし、下の先端からどぷっと、白濁したものが零れてしまった。
「それだけでイッたみたいだね。まだあんなの想っているの……」
「ち、ちがっ……あぁっ!!」
「違うと否定するのなら、それを証明してみせてよ」
「ん、ぅっ」
言いながらも執拗にこねくり回す兄の手を払おうにも、引きちぎれてしまうのではないかと思うぐらい、乳首をつねって欲しいと身を委ねてしまいそうになる。
兄のことを愛していると証明しないといけないというのに。
「テメェッ! 葵人に何しやがる!!」
「口を塞いでおいて」
「な……っ、く……っ」
碧衣の背後にいた使用人が、物とも言わさずに碧衣の口を布のような物で塞ぎ、碧衣は呻き声を上げていた。
咄嗟に腰が浮きかけたが、碧人が両乳首を捻り上げたことにより、膝上に引き戻された。
「他人よりも自分のことを優先しないとね……?」
「は……ぁ……っ」
ぴんっと、指を弾いたことで軽く達してしまった。
畳が精液で汚されていく。
なんて卑猥なことなのか。
とろんとした目で畳を見つめながらも、その前の乳首にある物に、手を震わせながらも指で摘む。
やはり、性感帯である部分にこのような物を付けられると、少しでも動かしただけでも感じてしまい、なかなか上手く取れそうにない。
取ろうとすると、碧衣のくぐもった声が、手間取っているとすぐ後ろからの圧を感じ、指先が狂ってしまう。
それでも、何とかして外せた時は安堵からか、透明になりかけている射精をしてしまった。
また兄に怒られる。
少しの怖さと、ほぼ占める期待して反応を伺っていた。
「やっと外せたの。そこは褒めてあげるけど、最後の最後まで射精 してしまうだなんて、だらしない子……」
「あぁんッ!」
「んーーーっ!!」
「もう一つ、と言いたいところだけど、二人きりの時にでもしようか。……それよりも、僕の愛を受け取ってくれる?」
「……っ!」
手の平に収まる程の小さなケースが目の前に出され、開いたその中を見て、目を瞠った。
それは、てっぺんに桜と思わせる象った中心にダイヤモンドらしき物がはめられていた指輪が二対、収まっていた。
これは。
左手を優しく掬い取り、一旦置いたケースから抜き取っていた指輪を薬指にはめる。
「うん。やっぱり、ぴったりだ」
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