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理不尽な現実 3
「やっぱり、普段の葵でも変態だったよね。昨日までの葵とは全く態度が違うから、普段は猫を被っているのかと思ったよ。なんで本性を隠すの……?」
「し、……んっ! しら、なぁ! あっ!」
「自分のことなんだから、知らないってことはないよね。それとも何? 僕であるから、嘘を吐くのかな……?」
「ち、あァ!! ん、あっ!!」
否定をしたいのに。
それを遮るかのように、兄が繋がれた縄を引っ張るものだから、否が応でも嬌声を上げてしまう。
「ココも反応してる。これがいいと思っているから、反応するんでしょ? なんで素直にならないの……?」
「んん……ッ!!」
兄が先端の、尿道口を指でこじ開けているようだ。
そんな一番敏感であるところを刺激されたら、何も考えられなくなるぐらい、気持ちよくなってしまう。
これ以上は、嫌だ。これ以上は……。
すると、縄を引っ張っていた手が離れた。しかし、尿道口を弄る手は止まらず、痛む身体をビクビクさせていた。
「葵。ココを弄ってあげるから、今度こそ、自分がどうやったら気持ちいいのか、僕に教えて」
「は……はぁ……っ!」
思考が定まらない。兄が何かを言っている。だから、返事をしないと。だけど、返事すらもままならない。
と、言うことを聞かないと思ったのか、「早く」と急かされる。
その声が機嫌悪そうに聞こえ、後々から理解してきた兄の言葉に従って、兄がつい先ほどしていたことを、不自由な両手でどうにかこうにか引っ張る。
「ん……っ、ふぅ……あ、んぅ!」
自分でやるならまだしも、兄がどうしてくるのか分からず、さらに躊躇することなく狭い口を指で拡げているため、痛さと快感が同時に来て、腹の底がむず痒く感じ、頭がおかしくなりそうだった。
「葵。動きが止まってない……? もっと酷いことをされたいわけ?」
「あぁ〜!! い、あっ! あぅっ! あァ!!」
「そう。お仕置きが足りないの」
「い、ひゃあ! うっ、んっ!」
回らない口で伝えられるわけがなく、勝手に解釈した兄がいつの間にか持っていた金属製の細い棒状を、葵人に見せつけた。
「これ、なんだか分かる?」
「んっ! わ、かっ! なあ! んん!」
「まあ、説明するよりも使ってみれば分かるか」
一旦は止められた指。その手を葵人の今にも爆発しそうな中心部の竿に添えると、その棒を尿道口に宛てがう。
まさか。でも、なんでそんなところを。
と混乱する葵人に気にすることなく、挿入 れていく。
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