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理不尽な現実 21※最後辺りに小スカ

「葵がここまで素直に僕の言うことを聞かないなんて、一体どこでそんなことになってしまったのかな……」 「……っ、ごめん、なさ……い」 「謝るなら、最初からそのようなことをしなければいい話なんじゃない? おかしいな、そこまで物分かりの悪い子じゃなかったのに。……やっぱり、アイツのせいか……」 アイツって、誰のこと。 つい問いかけてしまいそうになった時、鈍い音と共にむず痒い感覚がした。 それは、尿道に挿入()れられた棒が、バイブのように小刻みに震えだしたのだ。 「ふっ! んっ、あぁ、ん、あっ……!」 「あぁ、尿道バイブが動き出したんだ。良かったね、これで葵の手で慰めなくても、勝手に慰めてくれるよ。けど、射精は出来ないけどね」 「んぁっ! んんっ、ふっ!あっ、アッんぅ!」 碧人が信じられないことを言っていた気がするが、自身の嬌声でかき消されてしまった。 痛気持ちいい。けれど、この微弱な振動がもどかしい。 だけれども、強くしてもらっても勃起には至らず、結局は耐え難い痛みが続くだけ。 自分では、どうにもならない。 「僕は部屋を出て行くけど、今度こそは大人しくしているんだよ。分かった?」 「ふぁ、んッ、あ! ふぅぅ! 」 「返事もしないだなんて、本当に悪い子だね……。生理が終わってからお仕置きだよ」 「ふーっ! う……っ! んっ! あぁんっ!」 痛気持ちいいが、段々と気持ちいいだけに支配されていった。 去っていく兄のことを気づかない葵人は、その悦びに酔いしれていた。 あの時、たまらず痛いと言ってしまって、それ以前に自慰をしなければ良かったと後悔をしていたが、新たな快楽が知れて、結果的に善かったと思い、一人頬を緩ませる。 限界まで引っ張られた手首と、両足を縛り上げられた縄さえも心地よい。 そうしているうちに、尿意を感じてきた。 無意識に足を擦り合わせようとしたが、それぞれ繋がれているせいでぴくりとも動かない。 兄は。兄はどこに行ったのか。 唯一動かせる顔で見渡してみたものの、兄の姿はどこにも見当たらなかった。 そうしている間にも尿意は強くなってくる。 それを促すように、尿道に挿入されたバイブは振動し続ける。 動かないで。あぁ、このままじゃ……っ。 ぶるり、と身体が震えた、その直後。 ちょろちょろと、黄色い液が、鈴口辺りの僅かな隙間から出てきて、しかし、勢いもなく、筒を伝って、浴衣を汚していく。 勢いよく出てこないのが、じれったい。 時間をかけて排尿し終わり、すっかり汚し、その不愉快さに浴衣を脱ぎたかったが、それは叶わず、止まらない責めに善がり続けた。 また兄の気を障らせることをしてしまったことを、その時は気にせずに。

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