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理不尽な現実 24
"お仕置き"という言葉に、一気に顔色を悪くした葵人を抱き上げた碧人と共に湯船から上がり、鏡の前に置かれていた椅子に座らされた。
これからどんな痛いことをされるのか。
鏡に映る、すっかり怯えきった自分の表情を見つめていると、背後に回り込んだ兄が「足を開いて」と、さっきとは打って変わっての冷たい声で命令するのを、身体を震わせながらも恐る恐る足を開いた。
すると、鍵をあの貞操帯の錠前に差し込んで、開けた。
そして、筒をゆっくりと外していく様を目で、直に感じ、そうなってはいけない期待をしてしまった。
「何かを期待しているかもしれないけど、葵は女の子なんだから、射精 せないからね」
思っていたことを兄の口から言われ、中心部が若干萎縮する。
筒を抜き取られ、解放感よりも兄から言われた心のない言葉に、久々に見る中心部に僅かながらに嫌気が差した時、尿道に違和感を覚えた。
亀頭から少し顔を覗かせた金属製らしい小さな球体が見えたことから、まだあの棒だけは挿入 れられているのだと、理解させられた。
落ち込んでいる葵人のことを知ってか知らずか、兄は、鏡の前の台に置かれていたボディーソープを二プッシュし、出てきた泡を手の平で受け止める。
両手で軽く擦り付けると、それを何をするのだろうと思っていたのも束の間、よりによって、露出された秘部の周辺を擦りつけてくるのだ。
思いもよらぬ場所に触られてくるものだから、してはならない秘部が反応し始めてしまう。
遮るものがないので、自分の焦りの気持ちとは裏腹に上向きに勃ち上がる。
そのことに兄が気づかないはずがない。泡だらけとなった股間を自然に装って、ソコを重点的に責めてくる。
「ふあっ! ふっ、んっ、んんっ、ふ……っ!」
風呂場であるから、いつもよりも声が響いてしまう。そのことも恥ずかしく、感じていることを兄に完全に気づかれているものの、両手で口を塞いで、声が漏れないよう、極力努めた。
「ねぇ、感じているの……?」
「ん、ふぁ、んッ、ふっ……」
「口を塞いでないで、返事をしてくれないかな」
わざとらしくため息混じりにそう要求する兄に、そのようなことをしたら、絶対にお仕置きが増えてしまうと怯えていたが、言う通りにしないと怒られてしまうため、恐る恐る手を離して、平静さを装おうとした、その時。
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