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理不尽な現実 25 ※剃毛

ブルブル、と兄が掴んでいる葵人のから振動し始めたのを感じ、一瞬何が起きたのかと思ったが、その快感には抗えず、その快楽に身を寄せてしまった。 「あぁ! んッ! あっ、あっんぅ! ふぁ! ふっ、んっ、あぁ……っ!」 兄も執拗に触ってくるため、意識が飛びそうになっていた。 もう、止めて、と兄の腕辺りを掴んだものの、それまでで、それを払う力は残っておらず、ただ添えるだけとなり、二点に責められ続ける。 そうしていると、左乳首もチリッとした痛みを覚え、それが片方だけに付けられているピアスだと思いつつも、その痛みもいい刺激となってしまい、昇りつめていく。 「あぁ、あっ! ふぁっ! はぁっ! ふぁ……っ、ん……っ!」 自身の震え出す。 射精()ちゃう……! 腰が浮いた。──だが。 「……?」 零れそうなほどに涙を溜めた目で、だらしなく開かれた足の間を思わず見たが、白い液が射精()た様子がなかった。 それもそのはず。出口が塞がれているのだから、射精()そうにも射精()せないのだ。 微弱な振動に過剰な反応をしていると、掴んでいた兄がぎゅうっと強く掴んだことにより、叫びにも似た嬌声を上げた。 「返事をせずに、何勝手に達そうとしているのかな……。葵は女の子なんだから、射精()せないって言っているでしょ」 「ふ、ぅ……」 「本当に、どうしようもない子……」 兄の手が離れ、肩で息をしながら、虚ろな目で鏡を見つめていた。 足と同じくだらしなく開ききった口。そこから涎を垂らし、顔を紅潮させている鏡の中の自分と目が合い、さらに朱に染まる。 「もっと足を開いて、そのまま動かないで」 冷たく言い放つ兄の言葉を後々に理解し、おずおずと限界まで開ききった時、泡立った足の間に冷たい物を感じた。 下を見やると、目を見張った。 いつの間にか手に持っていたカミソリで、葵人の恥毛を剃っていたのだ。 どうして、と疑問が浮かんだが、これも"お仕置き"なのだと理解し、泡と共に剃り、なくっていく毛を見つめていた。 そんな時、不意にその時を待っている中心部のカリに、刃を軽く当ててきたのだ。 「……!」 ぴくりと、その部分が震える。 「動かないでって、僕は言ったはずだけど?」 「ご、ごめんなさい……」 そう言っている合間にも、周りを剃る勢いで当ててくるし、加えて、未だにバイブのスイッチは入れられたままで、動きたくなくても、身体が勝手に動いてしまう。

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