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改淫な贈り物 4

風呂場であのようなことがあってから、幾分か日が経ったらしい頃。 あの日から碧人は執拗に乳首を舐めてくる。 あの出来事があってからの次の日は、慰めるように舐めているように、さらに言うと、赤ん坊がおっぱいを吸っているように見え、それが可愛らしく思え、つい頭を撫でたりもしたが、こうもずっと乳首だけを舐めてくるのは、毎日のように、喉が枯れてしまうぐらいの激しい行為と比べると、物足りなく感じる。 ずっと疼く下腹部に、発散されない気持ちをどうしたらいいのかと、足を擦り合わせる。 その時、碧人の足の間のが当たったのを機に、我慢していた口を開いた。 「あの……、ここずっと、ち、乳首……だけ、舐めてくるの、どうしてなの? そろそろ、あの、疼いて……いるのもあるのだけど、かゆくなって、きたというか……」 恥ずかしく、気に障ることは言えないと言葉を選びながら、恐る恐ると言ったように訊く。 すると、兄は乳首から口を離す。 その際に銀の糸が引かれ、乳首から垂れる唾液も含め、その光景が艶かしいと、頬を赤らめた。 そのことに気づいてなのか、碧人はふっと笑う。 「かゆくなってきたって、言った……?」 「う、うん……」 「ふーん……? そっか、そっか。それは、大変だね」 昔から変わらないような優しい口調で、その場に立ち上がり、例の箱へと行く兄の後ろ姿を目で追っていた。 葵人の耳には、その言葉がどこか意味深的で、意味も分からず緊張しだす。 かゆみを感じたのは、兄がいつまでも舐めているからであって、まるで他人事のように言う兄が意味が分からない。 乳首のむず痒さを覚え、戸惑っていると、兄が何かを持って戻ってきた。 「患部を消毒するよ。冷たいけれど、我慢してね」 コットンに消毒液を染み込ませたのを、まず葵人から見て右乳首から拭う。 「ふっ……ん……っ」 消毒液のツンとした匂いと共に訪れた、冷たさと散々舐められたのもあって、過敏となったそこをこれでもかと丁寧に拭かれ、思わず声が漏れる。 「冷たかった……?」 普段そこまでしない、首を傾げながら言う兄に、そうじゃないことに反応をしていることを分かっているくせにと思いながらも、「うん」と小さく頷く。 「そう。けど、ちゃんとしないと、ずっとかゆいままだろうし、今後のためにも、きちんとしておかないと」

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