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改淫な贈り物 ※乳首開発
再び言う意味深的な発言に、身の危険を感じた葵人は、その場から逃げたくなった気持ちを募らせていたものの、本当に気持ちだけで終わってしまう現実に、絶望感を味わい、その現実を受け入れるしか他はなかった。
そして、左乳首も同様にきちんとより丁寧に拭われたものだから、さらに声を漏らし、下腹部が最高潮までに疼きを覚えている葵人のことを、知ってか知らずか、次に碧人は、チューブ状の薬を指に付ける。
「……ん、それは……?」
「軟膏だよ。これできっとかゆみは引くと思うから」
「んっ」
「たっぷりと付けておくから、綺麗な着物を汚さないように絆創膏を貼っておこうね」
「……っ」
絆創膏を貼られた両乳首を改めて見ると、何だかやらしく見え、頬を赤らめる。
そんな頬を碧人が手を添えてくる。
「葵は、何を想像して赤くしているの……?」
「な、なんでも、ない……」
「なんでもなくはないよね」
目を逸らしかけた葵人の顎を、添えていた手で強く掴み、半ば強引に向かせる。
葵人を見てくる碧人の瞳に、怯えている自分が映っていた。
このような顔を見せつけていると、兄にさらなるお仕置きをされかねない。
ひたすらに平常心を保とうと、違うことを考えようとしていた。
ところが、ふっと兄は笑った。
「……まあ、いい。それ、一週間ほど貼っていれば引くから、触らずにそのままにしておいて。分かった?」
「は、はい……」
「じゃあ、僕は用事があるから、また夕食の時に」
「うん、いってらっしゃい……」
着物を着付け直した兄の頬に口付けすると、兄も同様に葵人の頬に口付けし、立ち上がりながら頭を撫でてきた。
嬉しくも何か魂胆かあるのかと強ばらせながら、兄の背を見つめていると、「何もせずに大人しく待っているんだよ」と振り向きざまそう言われて、不意のことに肩を震わせながらも、こくこくと首を縦に振った。
そうして部屋からいなくなったのを見た後、小さく息を吐いた。
しつこいぐらいに責められていた乳首舐めは終わったのは良かったものの、未だに疼きが止まらない中心部の処理はどうしたらいいのかと、気づけば着物越しに、手で押さえつけるように触りながら悩んでいた。
生理中の強い性欲のせいで自慰をしてしまった罰として、付けられた貞操帯がその処理を容易く出来なくなってしまっている。
というより、いつまでこの身体は射精をしたがっているのだろう。兄が言っていた通り、自分は男じゃないのに。
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