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改淫な贈り物 8 ※乳首開発

兄が首を傾げる。 「ち、違うのっ、兄さんっ! 日が経つごとにどんどんかゆみが増していってるのっ! だから、耐えきれなくて、ついつい、かいてしまって……」 「……薬が合わなかったって、言いたいの?」 「そ、そういうわけじゃ……」 「あんなこと、しなきゃ良かったな」 独り言のように呟いて、足を下ろした兄は、あの箱へと赴き、またそこから何かを取り出して戻って来た。 傍から見ても分かるぐらいのステンレス製の、何やらカップが二つ付いた大きめの物。それらから、鎖が付いていた。 しかし、見ても分からない物に疑問と、何かされるという恐怖が混じり、身体が震える。 と、そばに腰を下ろした兄は、それを畳に置いた。かと思うと、もう一つ、指先に何か持っていたらしい、片手で乳首を広げるように添えると、もう方方の手に持っていたそれを、乳首に当てた。 「……っ!」 微弱な痛みに、思わず目を閉じてしまった。 それを気にすることもなく、続けざまにもう片方も同じことをする。 「ん……っ!」 ほんの少しばかり腰を浮かせた後、恐る恐る目を開ける。 両乳首には、乳首だけを覆うように、丸い、絆創膏と同じような色合いの物が貼られていた。 「これは、なんな──」 「上体を起こして」 葵人の言葉を遮り、冷たく言う兄に小さく返事をし、怖々と身体を起こす。 浴衣を肘辺りまで下ろすと、先ほど置いていたステンレス製の物を手に取ると、それを胸に当て、取り付けられる。 さらに混乱極まる頭で、つい胸に覆われている部分に手を触れていると、「下のと同じ役割している物。また一週間そのままだから」と淡々と説明され、思わず兄の方に顔を向ける。 「何か文句でも?」 「いえ、何にもないです……」 「こっちにお尻を向けて」 「え……?」 「早く」 脈絡のない突然の命令に、全然頭が追いついてない葵人であったが、さらに怒っている様子の碧人に促され、四つん這いになり、臀部を高く上げ、裾を捲り、碧人に晒した。 すると、ベルトの音が聞こえたかと思うと、戒められていない菊門に熱いものが触れた瞬間、一気に挿し込まれた。 「……っ!!」 全く心の準備をしていなかったものだから、息を止めてしまい、慌てて息を吐こうとしたものの、兄の激しい責めに抗えず、声にならない喘ぎを上げる。 肌と肌が激しくぶつかり合う音と混じる、卑猥な水音。 乳首を舐められている間、ずっと聞きたかったはずの音であったのに、今は、耳を塞ぎたくなるほど不快な音であった。 「……ぁ……っ!」 射精()す、という声掛けもなく葵人のナカに吐き出された精。 全て射精()し切られたのと同時に、臀部に力が入らなくなり、下ろしかけたものの、それを兄に気づかれ、臀部を強く叩かれ、そして、律動される。 兄が気が済むまで、ずっと。

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