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改淫な贈り物 16

それからしばらくは、意気阻喪(いきそそう)としてしまい、一人でいる時は乳首ピアスを触らないようにと、後ろ手に縛った縄を、あの柱に繋げられているから、座る格好しか出来ないが、どこか上の空で、にも関わらず、時折碧衣のことを思い出しては、涙を流していた。 それでも、性行為中は、突如として我に返ったかのように、碧人の名を叫びながら善がり狂うという日々を送っていた。 「葵。夕飯を持ってきたよ」 泣いている意味が段々と分からなくなってきた頃の、夜の帳が訪れたらしい時間帯に、碧人がお膳を持って、牢内に入ってきたことにより、意識をそちらに集中し、碧人の方へと行こうとする。 「碧人さん! 乳首がムズムズするの……っ!」 「後で慰めてあげるから、そんなに引っ張らないで。手首を痛めてしまう」 「……っ」 そばにお膳を置いた碧人が、むず痒そうに身体を揺する葵人の頭を優しく撫でる。 それだけでも、軽く達してしまったように思った。 もっと触れて欲しい。着物で擦れて余計に勃っている乳首を、慰めて欲しい。 そう口にしようとした時、碧人に着物の合わせをはだけさせられる。 期待する眼差しで、ピアスによってぷっくりと膨れる乳首を摘む碧人のことを、小さく淫らな声を漏らしつつも、見つめていた。 しかし、乳首を貫通する針部分に、鎖に繋がれた小さな輪っかを通された。 強く捻りあげるように摘まれるかと思っていたのに。 「碧人さん。それは何……?」 「ピアスが馴染んできた頃だから、これを機にやってみたいことがあるんだよ」 上機嫌にそう言いながら、反対側の乳首ピアスにも同様のことをする。 胸の間には、たゆんだ鎖で繋がれていた。が、その時になって、そのたゆんだ先に細長い棒のような物が付いていた事に気づく。 訝しげに見ていると、「膝立ちになって」と言われ、その通りになる。 すると、裾を捲り、戒められた中心部をそっと触れる。 あの後、風呂場で洗われた際に、「勝手にしないように」とまた貞操帯を取り付けられたままにされていた箇所。 葵人にとっても必要のない器官に、碧人は何をするつもりなのだろうか。 「葵。外しても勝手に出さないよね?」 唐突な質問に、半ば理解してない葵人であったが、碧人には逆らえないため、首を縦に振った。 「じゃあ、一旦外すよ」と言いながら、鍵を外した貞操帯を取っていく。 むわっとした熱気が放出されるのを感じ、ピクリ……とはしなかった。 何の反応をしない中心部に、内心喜んでいると、その竿を添えるように持ち、片手には、あの鎖に付いた棒を持って、まさかのバイブが挿入(はい)っている先端の、僅かな穴に挿入()れてきたのだ。

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