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マザー2

 「早く・・・早くも代われ!」  見ていた男の一人が我慢出来なくなって叫ぶ。  「触るな!俺が終わるまで待て!」  もう一人がマザーに触ろうとするが、挿れている男に怒鳴られる。  男は激しく打ちつけ、マザーを抱きしめながらマザーの中でイった。  甘やかすように男はマザーの背中を撫でてていた。  ずっと見ている少年だけが気付いている。  男達はここに来て、マザーとする回数を重ねる度に・・・マザーに狂い始めている。 「次はオレの番だ代われ!」  まち構えていた男が、名残惜しげにマザーを抱きしめている男をおしのけるようにして、入れ代わる。  男はマザーの淡い乳首に吸い付く。   むしゃぶりつき、舐めまわす。  「はんっ・・・あっ・・ふぅ」   マザーはその感触に喘ぐ。  「この感触・・・忘れられなかった。また会えるのたのしみにしてたんだぜ・・・」  狂ったようにそこをしゃぶりながら男は囁く。  その声の甘さに、男は自分では気付いていない。  少年だけは気付いていた。  回数を重ねる度に男達はマザーに捕らわれている。  「男の胸にハマるなんてなぁ・・・いつまででも舐めていられるぜ、ここなら」  男は乳首を噛んだ。  執拗だった。  舐り、唇で挟み、吸い上げる。  「あ・・・はぁっ!」  マザーは乳首だけ弄られ、射精した。  「・・・感度いい・・・たまんねーなお前」  マザーの顔を撫でる。  「綺麗だなお前・・・40過ぎには見えねーよせいぜい30・・・でも綺麗だ。若いだけの女なんかよりずっと・・・」  マザーにキスしようとして、口で違う男のモノを咥えていたことを思い出したのか、止めた。  代わりに首筋を吸い上げた。  「しないんだったら代われ!」  まだ待っている男が怒鳴る。  そいつが怒っているのは待ちきれない、それだけではないことがわかるのは少年だけだ。  「うるせー!」  首筋を愛しげに吸うと男はマザーを四つん這いにして、精液が零れるそこに突き入れた。  「ハハッ・・・お前すげぇーわ。やっぱ。・・・もう、女なんか抱いてられねーわ」  ソイツもマザーのそこに狂う。  「・・・いずれ廃棄するんだったら・・・オレにくれねーかな・・コイツ。すげぇ、すげぇよ!お前」  ソイツは耐えられないように喋り続ける。  「アアッ・・・いいっ、もっと!!」  マザーも声をあげる。  「欲しいなぁ・・・コイツ・・・欲しい」  男はマザーの髪を撫でた。  「畜生・・・」  男が何か声に出さずにつぶやいた。    キスしてぇ  そう呟いたと少年は唇を読んで理解した。  この男ももうマザーのモノだ。  最後の一人は怒りに満ちた顔で、マザーの身体に残る他の男の跡に触れた。  吸われた跡、流れでる精液。  「人に・・・汚された後って嫌だな」  男は言った。  「はっ、じゃあ止めれば?」    先にした一人が言った。  少年は面白く見ている。  最初に仲良くマザーを犯していた彼らの仲間意識は、完全になくなっている。  「するに決まってんだろ」  男は自分がマザーの髪を撫でているのが分かっているのだろうか。  「オレに跨がって・・・腰振れよ」  男はマザーに命じた。  マザーは寝転がった男の、勃ちあがったそこに腰を沈めていく。  「やっぱ・・・すげ・・」  言いかけた男は動き出したマザーのために言葉を続けられない。  マザーは上下に動き、腰を回し、男を翻弄しは始めた。  「あっ・・・はあっ、深い、深いとこ欲しい・・・」  マザーは白い喉をそらし喘ぐ。  最奥に迎え入れられ、そこでグボグボと出し入れされ、男は悲鳴のような声をあげた。  「こんなの・・・知らな・・」  男は言葉を続けられない。  マザーが腰をみだらにまわすから。  「ううっ、はあっ!!」  男はまるで抱かれているかのように乱れる。  少年は面白く見る。  それを見守る残りの二人の目にあるのは嫉妬だ。  少年は嫉妬は知っている。  コイツらは・・・。   マザーのモノだ。  まだ分かっていないだけで。  マザーが、一声大きくないて達した。  男もマザーに導かれるまま・・・達していた。  その場所にあったのは、男達のマザーへの所有欲だけだった。

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