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愛撫 4

その夜とうとうキレてしまった。  軽く彼の胸を撫でていた。  「んっ」  彼は喘ぐ。  唇を軽く乳首に落とす。  「はあっ」    小さな声が出る。  可愛いと思う  こんなに感度がいいくせになんで・・・だめなんだ。  とイラつきもする。   「可愛い」  囁く。  舌で乳首を舐めあげてやる。  ビクン  身体が震えた。  甘く噛む。  「あっ・・・」  彼は背中をのけぞらせた。  全部服を脱ぐことだけは、長い時間をかけて説得したので、見て楽しむことができる。  彼の未熟なそこが勃っているのがよく見えるのがいい。  さらに乳首を吸い、甘く噛む・・・。  ここからが本番で、マザーの胸が大好きな男のように、「ここなら一日中ずっと弄っていられる」気分だったのだが・・・。  こういう風に楽しくなると、彼が泣き始めてしまうのだ。  「嫌・・・嫌!やめて!」  顔を歪めて泣く。  「僕達はこういうことをするために生まれてきたのに、なんで嫌がるの?気持ちいいくせに」  多少不機嫌になり少年は言う。  「やだっ!」  彼は泣く。  勃ててるくせに。  気持ちいいくせに。  いつもなら、「・・・わかったよ」と諦めるのに、その日はどうにもおさまらなかった。  キスで口を塞いだ。  それもいつもするような優しい触れ合うようなキスじゃなかった。  マザーが男達とするような、舌を入れたキスだ。  舌を入れたら、縮こまった舌を見つけた。  それを蹂躙する。  嫌がるのを追いかけ、絡ませ、唾液を注ぎ込み、飲んだ。  気持ち良かった。  舌が痺れるくらい。  彼が呻く。  そうしながら、もうしっかり勃ちあがっている彼のそこを扱いた。  不意に触られて叫ぶ、彼の悲鳴を飲み込む。  もういい加減思い知ればいい。  セックスが気持ちいいと。  少年は思う。  自分と同じ身体だから知っている。  この身体はセックスが大好きなのだ。   その証拠に彼のからだは面白い位跳ねた。  少年の指がそこで動く度に身体が痙攣した。  めちゃくちゃ感じてる。  少年は彼が愛しかった。    本当は入りたい。  でも、今日は我慢するから・・・その身体を存分に愛させて。  少年は思った。  まだ幼い身体は快楽を受け入れられず、彼は涙を流していた。  キスで何も言わせていないが、彼が拒絶の言葉を繰り返していたのは・・・わかっていた。  でもその日、少年は昼休みにソイツらがしているのを見てしまった。  早熟な少年以外にも、精通が来た仲間が出てきたのは知っていた。  でも、皆が食堂に行く時をねらって、自習室で身体を繋げている二人を見た時・・・悔しかったのだ。  彼らは楽しそうだった。  クスクス笑いあいながら、身体を絡めあっていた。  ズボンだけを下ろし、机に上半身を横たえた相手の穴に、もう片方が立ったまま自分のモノを突っ込んでいた。  彼らは当然のことながら、彼と同じだった。  同じように未熟な身体をしていた。  また12にならない幼い身体を、でも、繋げあっていた。  「いい?」  挿れている方がそれでも、大人みたいに嫌らしく腰を打ちつけて尋ねる。  「・・・アアッ、ソコ・・・いい」  幼い声が淫らに応える。  自分とは違って幼いから。  少年はそう思い耐えてきた。  少年は二年前に精通を迎えている。  ずっと、我慢してきた。  二年間毎晩抱きしめて眠る身体に入りたいのを耐えてきた。  僕とは違って、小さいから。  幼いから。  でも、彼と同じ姿、彼と同じ身体をした彼らが繋がっているのを見た時・・・もういいんじゃないかと思ってしまったのだ。  もう、我慢しなくても。

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