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愛撫7

 椅子に座ったまま、膝に乗せて、背後から座位で貫きながら、その胸を弄った。  細い腰を揺すれば甘い声が出る。  「はぁん、ふぅ、はぁっ」   だらしなく淫らにあいた唇から声が漏れる。  胸を弄るのは楽しかった。   淡い乳首は、もう腫れていて。  指で押しつぶして、捏ねたりまわしたりするのが楽しい。  「あんっ・・ふうっ」  それにあわせて声が出るのがいい。  薄い身体に淡く咲く乳首。  この乳首が好き。  後で向かいあって、この胸だけで遊ぼうか。  ここの手触りも、食感も、味も好き。  胸だけでイかせるのは少年のお気に入りの遊びだ。  膝の上に座らせている身体は真っ白で華奢で、キスを落としている首筋も真っ白だ。    自分は服を着たまま下を少し寛げただけで、相手は全裸にして少年はセックスを楽しんでいた。  「やっぱり・・・君はいい・・・他の子達のと違ってデカい・・し・・・うまい」  ソイツは言った。  少年は笑う。  「二年前からすることばかり考えてたからね」  強く繋がったところをゆする。  「いいっ!!もっと・・・もっとして・・・」  ソイツは声をあげた。   「ダメだよ・・・声殺さなきゃ」  少年は囁いてソイツの首筋を噛む。  ここも好き。  「マザーはお楽しみの・・・最・・・中だよ・・・気にする・・もんか、ああっ!!もっとして!!」  ソイツは叫んだ。  少年が前も扱きはじめたからだ。  まあ、声出させたくてしてるんだけどね。   少年は笑う。  マザーがセキュリティーの奴らの一人に引っ張っていかれたおかげで自習になった。  今じゃマザーの部屋でマザーとソイツは堂々と楽しんでいるところだろう。  皆、自室に引き上げたり、娯楽室や図書室に向かった。  少年も、彼が戻った部屋に戻ろうかと思って悩んだ・・・彼とは仲直りしていない。  仲直り出来ない事情がいくつかあったからだ。  今では離したベッドで別々に寝ている。  ベッドが離れた距離よりも遠く彼を感じている。  そして、ふと見回せば教室にもう誰かが一人残っていた。  だから、近寄って・・・犯した。  誘いの言葉もなく乱暴に服を全てぬがせて、机に押し倒して。  ソイツは妖しく笑って、なすがままにされていた。  そして今に至る。  喜んで抱かれてる。  少年としたいヤツはいくらでもいるのだ。  彼以外なら。  まだ、子供でしかない身体をもつ彼らと、大人に近づいた身体をもつ少年。   サイズだけでなく、身体が随分違った。  まだ子供である彼らと、大人の男になりかかった少年では、臭いも、生えてる毛も、何も生々しさが違った。  その上、禁じられた筋トレなどをしているので、大人であるマザーよりずっと・・・男を感じさせる身体だった。  少年とセックスするのは、全く自分と同じ身体である他の仲間とするのとは違う。  だから皆、したくてたまらないのだ。  娯楽が少なく、綴じ込められているこの場所で、セックスは最大の娯楽になっていた。  それに、マザーも本気で禁じているわけではない。  くだらない感情のもつれなどでトラブルが起こるのが嫌なだけだ。  建て前としての、セックス禁止だ。  こっそり、楽しむセックスは黙認している。  ガス抜きでもあるし、大体マザーが一番知っているのだ。  この身体は・・・マザーと同じ遺伝子の少年達の身体は・・・。  セックスが大好きなのだ。  だから少年も楽しんでいた。  彼にセックスを拒否されてから、他の子達を抱くようになった。  誰彼構わず。  彼らの身体は、彼に似ていたから。   遺伝子的には同じだし。  彼だと思って抱いていた。  そう思えば・・・楽しかった。  机に手をつかせ、背後から思いのまま腰を打ちつけらば、淫らに腰をふりながら、ソイツは喘ぐ。  「すご・・激し・・・アッ・・アッ・・もっと・・頂戴」  後ろから顔を近づけ唇を塞ぐ。  黙らせるために。  彼はこんなこと言わない。  彼なら、必死で快感を耐えて、堪えきれない吐息を漏らす。  はずかしそうに。  「また・・・おっきく」   唇をはずしたらソイツが言った。  彼を想像したからか、と少年は苦笑いする。  彼はこんな風には抱かれてくれない。   僕に抱かれてはくれない。  泣きそうになる。  ソイツの深いところに入る。  まだそこまで、誰も届かしたことはないだろう。  他の仲間ではムリだ。少年とはサイズが違う。  深く押し込んでいく。  初めての感覚にソイツは固まる。  「ひぃ・・・」  声はかすかにこぼれただけだった。  何度かそこをノックするように突き、そこをこじ開ける・・・。  そしてそこでの感触を楽しむ。   コレ、気持ちいい。  グポグポ  とそこで奥襞を楽しむ。  ソイツは言葉さえなく、身体が完全に緩みきった。  もう両腕で上半身を支えられない。  机に突っ伏し、涎をながしソイツは身体を震わし続いていた。   穴の蠢きが、ソイツが再現なくイキ続けていることを教えてくれた。  「へぇ・・・」  少年は笑った。  コレは面白い。  本当に、教えてくれたとおりだ。  「だめだよ・・・だらしなく自分だけ楽しんだら」  少年は言った。  ソイツはまだ出してないけどソイツがイったのは分かってる。  引き抜く。  引き抜く感触にもソイツは喘いだ。   髪を乱暴に掴んで引き寄せる。   やはり、違う。  彼とは違う。  でもキスをする。  彼と同じ形の唇だから。  それを言うなら僕とも同じだけど。  僕達は自分自身を犯し、犯されあっている。  こんなの、ただのオナニーだ。 そう思う。  舌を淫らに絡め合う。  「僕まだイッてないんだ・・・口でしてよ」  少年は言う。  ソイツは床に膝をつき、少年のを咥えた。  さっきまで入っていたのを咥えられる淫乱さが・・・まさに僕達。  彼だけが違う。  彼の口の中。  彼の中。  少年は思い出してしまった。  だから、ソイツの頭を抑えつけ、喉を犯す。  彼の。  彼の喉。  なんであんなことをしてしまったのかと、苦しみでも、でも、彼の中を忘れられない。  彼の。   彼の。  「グエッ ゴホツ」  苦しむ声。  彼と同じ声に、あの時のことを思い出し、少年は胸を痛める。  もう二度と彼にはあんな苦しいことはしない。  絶対にしない。    だから、コイツにする。   少年は決意する。  躊躇なく腰使って、喉の奥まで犯した。   少年は彼の喉を思い出しながら、そこを味わった。  彼を思いながらする射精は最高だった。  

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