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脱出 1
この身体から与えられる快楽は、他の子などとは比べものにならなかった。
「はぁっ、すごい・・・やっぱりあんたすごい」
少年は素直に感嘆した。
テクニックが全く違った。
穴で締め付け、絞られる。
気持ちが良すぎた。
でも、少年も両脚を肩に担いだまま、教えられたようにそこを突く。
いやらしく捏ねるように。
高い声で鳴き、穴がまた締まった。
「はぁっ・・・ハハっ、嘘でしょ・・・僕今、軽くイキそうになったよ」
マザーは少年の首に腕を回して囁く。
笑ってる。
いつものかすかな微笑みではなく、淫らな本物の笑顔だ。
「もう少し頑張って・・・僕ね、ながいことイってないの・・・本当の意味ではね」
マザーはご褒美のようにキスをくれる。
淫らに舌は快楽を引き出してくれる。
キスは気持ちいい。
ありがたくもらっておく。
12才には見えないとしても、少年はまだ少年で、マザーよりは少し背が低い。
マザーよりは男らしい身体ではあるけれど。
「マザーはアイツらとするのは気持ち好くないの?」
そうは見えないけど、と少年は聞く。
マザーも少年達が見ているのは知っていたらしい。
「気持ちよくないわけではないよ。・・・イクしね。でも・・・頭がおかしくなるようなセックスはもう長いことしてない・・・あっ、もう少し・・・」
マザーは気持ち良さそうにあえぐ。
「ふうん」
少年は腰を奥に送る。
教えられたらとおりにする。
もっと奥に入れるようマザーの身体を担ぎ直す。
奥をこじ開け、一番奥の襞を味わう。
「えっ・・・嘘っ、・・・お前、本当にすご・・・アアッ!!」
マザーが叫んだ。
その声は大きすぎた。
「だめだよ・・・声をおさえて」
少年は慌てて口を抑える。
さっきからマザーの声が気になっていた。
彼に見つかるわけにはいかないのだ。
約束通り、他の子とはしてない。
マザーとはしているだけだ。
でもそんな言い訳が通用しないのはわかっている。
だから、これは見つかりたくない。
でもコレには理由がある、でも説明しても彼はわかってくれないだろう。
目的のためだ。
でもマザーのそこは気持ちよかった。
目的とは別に楽しむ
思いのままに動けば、マザーの身体が何度となく震えた。
マザーは少年が押さえた手の中に声をこぼす。
ああ、コイツ、うるさい。
少年は両手で、マザーの首を絞めていた。
もちろん、優しく。
柔らかに。
「あっ締まった・・・気持ちいいよ、マザー・・・」
優しく囁くが、マザーの声が出なくなって良かったとしか、思っていない。
少年マザーのそこでいやらしく動く。
「出しってぱなしだよ、マザー・・・だらしないね」
囁く。
マザーのそこは、勃起しないまま、ボタボタと精液を垂らし続けていた。
後ろで感じる快感に勃起がおいつかないのだ。
マザーに、たまに息を与えるため、緩め、そしてまた締める。
マザーの身体が痙攣していた。
酸素が回らない脳に、快楽が注がれ続けてるのだ。
快楽だけが脳を支配し、マザーは正常な判断を失いつつあった。
たった12にもならない少年に、マザーはイカされていた。
15から今まで、男も女も支配してきたマザーは今、久しぶりにセックスで脳が溶かされていた。
少年も楽しんでいた。
「こんなスゴイオナニーないよね、・・・マザー」
囁く。
マザーも少年も、遺伝子的には同一人物なのだ。
少年に言わせれば、こんなのオナニーでしかない。
本物のセックスは彼とするものなのだ。
でも、よく考えれば彼も遺伝子的は少年と同一人物なのだが。
そこには少年は目を瞑る。
少年にとって彼だけは違う。
彼だけは特別。
マザーの身体も他の仲間の身体も、オナニーの延長以外の意味はない。
ただ、マザーには他に少し別な意味はある。
「・・・マザー、教えてよ・・・僕達この先どうなるの?」
グポグポ
いちばん奥のその襞で、出し入れする。
一番奥をこする。
ねっとりと。
マザーが教え込んだ、マザーの好きなやり方で。
絞めていた手をゆるめ、脳に酸素を送って
やる。
答えられるように、そして快楽を自覚させるように。
「・・・言えないことになって・・・アアッ!」
マザーはそう言いかけて、叫ぶ。
少年が胸を噛んだから。
「本当はコレくらいの強さで噛んでから、吸われるのが好きなんだよね・・・」
少年は言って、絶妙の強さでそこを噛み吸う。
「・・・僕だけでしょ、マザーが一番気持ちいいようにしてあげてんの・・・だから僕とするんだよね」
少年は笑う。
初めは犯した。
自習時間に抜け出し、台所にいたマザーをそこで押し倒した。
さすがにマザーは最初は抵抗した。
自分が幼い頃から面倒見てきた子供に、襲われるのは抵抗があったのだろう。
でも、少年に強く押さえつけられ、後ろを貫かれてからは・・・逆に少年を求めた。
マザーも気が付いたのだ。
少年ならば、望むように抱いてくれることを。
他人の思うがままに抱かれてきたマザーには、マザーが望むように抱いてくれる存在などいなかったのだ。
抱かれながら相手を狂わしてはいっても、マザーを狂わしてくれるモノなど久しくいなかったのだ。
ハマったのはマザーだった。
今日も補修と称して呼び出したのはマザーの方だ。
そんな風にたまに、二人で楽しんでいる。
「言ってよ、マザー・・・お願い」
優しく頬を撫で、腰を送り込みながら言う。
わざと好きなところをはずしながら突く。
マザーがじれて悶える。
まるで愛の言葉を乞うように少年は甘く囁く。
「・・・言ってくれたら・・・マザーの好きなことだけしてあげる」
少年は囁く。
このためにマザーに仕込まれた。
マザーが何が好きかだけを知ってきた。
気持ち良かったけど、一番の目的はコレだ。
マザーだけが・・・少年が知りたい情報を持っている。
マザーを溶かす。
脳を焼き切る。
「・・・選抜が・・・ある・・・」
マザーはとうとう口走ったのだった。
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