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オマケ マザー 1

 初めて抱いた日のことは覚えている。  レイプだった。  仲間3人で犯した。  「やめて」  そう言われた。  でも、止める気なんかなくて。  腕を押さえつける役だった。  脚を押さえつける役は違うヤツ。  最初に言い出したヤツが、最初に入れた。  その人は慣れていて。  そんな真似をされるのになれていて。  その人は早々に、諦めてされるがままになった。  そこから始まった。  セックスドール。  噂だけは聞いていた。  一晩で凄まじい金額を稼ぐ、セックス専用の生きた人形。  組織の大事な収入源だ。  「・・・男なのかよ」  本物の話を聞いてガッカリしたのを覚えている。  「・・・分かってないなぁ。男だからこそ、抱けるし抱かれるんだよ。男も女も自由自在。一度抱いたら女なんか目もくれなくなるらしいぜ」  その話をしてくれたやつはセックスドールを見たことがあった。  「俺がみたのはタイプ『フェアリー』」だった。・・・本当に妖精みたいに綺麗だった。でもって、その金持ちの変態の趣味で人前で公開セックスしてたから、もう、こっちのモンがエラいことになって、まあ、あん時はその場にいた全員が困ったよな」   警備の仕事で組織の幹部のお供をした時、出先でセックスドールの顧客と遭遇したらしい。   仕事の話をしている間も、裸に剥いたセックスドールでソイツはずっと楽しんでいたらしい。    会議しながら変態公開セックス。  金持ちのすることはわからない。  そして、そのセックスドールは、大勢の人の前で大いに乱れてみせたらしい。  「いや、もう、エロかった。あれはセックスするための人形だわ。あんな汚いおっさんに本気でよがれるんだぜ。誰が何しても感じるし、何でも言うことを聞いてくれるって噂、本当だったぞ。まあ、人前であんなことやこんなこと出来る神経が・・・うわぁ、思い出すだけで勃ってきた」  ソイツは苦笑した。   なんせ、めちゃくちゃエロかったらしい。  「会議室で真っ裸で大勢みてる前で、まあ、よがるは咥えるわ、挿れられて腰振るわ・・・確かに裏通りの娼婦は金さえ払えば何でもしてくれるけと、もうそんなんと違うからな、喜んで何でもしてくれるんだよ。あんなに綺麗な子が、あんなえげつないことまで。・・・人間じゃないからな、人形は違うぜ」  うっとりと思い出すようにソイツは言った。  「あんなの抱けるなら、破産してもいい、そう思っちゃったよ。あれはすごいわ」  そんな話は聞いていた。  だから、一年間の「工場」勤務は楽しみだった。  「工場」で育成中のドールに手を出せば、生きたまま皮を剥がれるのはわかっているので、それは考えなかった。  それに、いくら何でも子供だ。  でも、噂によると・・・そこには廃棄を免れた年とったドールがいて、子供達の面倒をみているとか。  「・・・楽しんでるらしいぜ、前任者達は」  一緒に勤務することになった男が囁いた。  そのドールとやれるという噂だった。  「でも、年くってるんだろ?」  男はその辺が気になった。  男はやっと組織の一員に加えてもらったばかり、20をやっと過ぎた位だ。  いくら綺麗でもあまり年くっているのは・・・。 「まあ、40過ぎだって言うしな、でもドールだぜ?一晩で俺達なんかの数年分は稼ぐ連中だぜ?」  そう言われたら、たまらなかった。    多少の年齢は気にしない。  すごいテクニックとかありそうだし。  だから楽しみにはしていた。  そして、実際にそのドールを見た時・・・。  こんな綺麗な人見たことない。  そう思ったのだった。  確かに少しやつれていて、若い張りはその肌にはなかった。  でも、しっとりとした艶が、どれほどの淫らさの中で磨かれたのかと思うような色香が・・・若さ以上に匂い立っていた。  男が貧しさが嫌で出てきた山の中の村にも。  のし上がってきた夜のアジアの繁華街でも。  幹部の警護で付き従う金持ち達の女達や、金持ち達が飼ってる女達にの中にでも。  こんな綺麗な人はいなかった。  思わず見とれたその10数分後に、レイプに男は荷担してしまったのだけれども。  

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