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第6話
事務所に行ったあと、月曜日から学校には適当に行ったり、バレないように授業を途中でサボったりして夏休みまでの学校を過ごした。
そしてついに夏休み1日目俺は朝から清美の勉強から逃れるべく、いつものメンバーとゲーセンにいた。ドンッ
「おい、おめぇら俺たちのこと覚えてるよな」
「だれだテメェ。当たってんだから、あやれよおい、あぁん。」
「こいつら、あれだよ、絢。前喧嘩ふっかけてきて、倒した奴ら。」
「多分そーだよー。」
「あぁそうだ。前回は人数が少なかったからな、今回は人を集めてきたぜ、ちょっと表でろや」
「おまえらカスが人集めても無意味だよ」
「行くぞー、久しぶりだな喧嘩とかやるぞー!
ワクワクするわ」
この時の俺は涼介の無意味だよから、やってやんよって気持ちがでてきて、清美に喧嘩するなとあれほど言われてたのを忘れていた。
ゲーセンの近くの路地で大乱闘となった。
明らかにこっちの方が強いのだが、相手はバットなどを持っていて人数も多くギリ勝てるくらいの力量だった。そして、向こうはもう負けないという意地で前より強い気がする。こいつらは、絢が1人の時に喧嘩を、ふっかけ4対1で絢を殴りやがった。それで、やられて戻ってきたあやから状況を聞き、回復した絢とともに4人で仕返しにいって、こてんぱんにしたやつら。あの時は悠もきれてて、マジ強かった。
結構長引きそうだな。まだ悠もきれてないし、
なによりやってもやってもまだいる。状況を見ると、こっちがどんどん倒していっている感じだが疲れてくる。なんだがだりぃな。敵も張り合いないし。みんな(敵は絶対思ってない)がそう思い出した時、パチン、
「ここまでにしましょうか、叶斗」
「えっあっ、、、、、、」
「勉強をほっぽりだして、どこにいるのかと思ったらあんなに禁止していた喧嘩をしているなんて、覚悟はできていると言うことで」
あっ終わった俺。
「誰だお前、」
「あぁ、あなた達ですか?叶斗がいつもいると言っているのは。私は清美です。叶斗は、私の養子になっているので、父ですかね。」
「どういうことだ叶斗!?」
「叶斗は、話してなかったのですか?とりあえず君達3人も車に一緒に来てもらいましょうか。少なからず怪我をしてるみたいですし。」
結局涼介達と一緒に車に乗せられた。
家に着くまでの間俺は涼介達に経緯も説明した。もちろん俺の名誉に関わるのでお仕置きのことは伏せているが。
「皆さん、降りてください。行きますよ、とりあえず怪我を見ましょう。」
家に着くと滝本がいた。そして、滝本に怪我の治療されて清美の前に全員正座させられている。
「まず、涼介さん、絢さん、悠さんは家族はいますか?」
「俺ら3人は全員片親だが、いねぇみたいなもんだ。」
涼介が代表して答えていた。この清美の前ですげぇな。
「なるほど、ならば許可をとる必要は、なさそうですね。ウチの教育方針に従ってもらいましょう。1人ずつか、全員一気にかどちらがいいですか?」
みんなはなんのこと?って感じだったから、俺が1人ずつでと答えた。いや、みんなの前で泣くとか無理よ。俺救世主でしょ。危ない危ない。
「では、1人ずつで行きましょうか。まずは涼介さんからでいいですか?残っている人達は正座で待機しておいてください。正座してなかったら後が辛いですよ。滝本見張っていてください。」
そうして1人ずつ、俺の部屋に連れていかれることになった。
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