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第9話

「きっよみーん!!おじゃましてるよー!」 「清美やっときたか、おっ叶斗じゃないか。どうした?泣いてるぞ、もしかして清美にお仕置きでもされてたのか?」 「うっはい。」 なんで分かったんだよ。水谷め、 「そ〜いやきよみんこのガキたちはなんなのーー??」 「叶斗の友達ですよ。ご飯も冷めてしまいますのでとりあえず食べましょうか。」 あぁって納得してたってことは知ってたのかな?ご飯は、大人達は大人達で、俺たちは俺たちで結局別れて食べた。みんな思い出したくないから、お仕置きの話は誰もせずいつも通りたわいも無いことを話しながら、食べた。ふぅ、お腹いっぱいだ。そう食べ終わったところで 「涼介さん、絢さん、悠さん今の家をでたいと思いますか?」 「まぁそりゃ」 「思うにきまってんだろあんな家」 「出たいと思うよー」 「でしたら私達の家に来ますか?」 「「「は??、、?」」」 「正式に言えば私のところには叶斗がいますので、一人一人分かれて、滝本、水谷、河原のところになりますが」 「へ???、、、ちょっと話し合わせてくれ」 「家をでることになりますので、考えるのも当然ですから、大丈夫ですよ。」 そしていつものメンバーで集まった。 「ちょっと状況が掴めないのだが」 「同感でしかない」 「おい叶斗知ってたのか?」 「全くもって知らなかった。」   「いやどうする?こんな誘いは2度とないだろ。俺はこの誘いに乗りたい。けど今日初めて会った人にここまでしてもらうんだぞ。なんかありそうだと思わねぇか?」 「俺の時もはぐらかされて分かんねぇんだよな。ただ清美が会長で、あの人たち全員清龍会の幹部だから金だけは、保証できる。」 「待て待て待て、おい叶斗。あの人たちってヤクザだったのか?」 「先に言えよ。だからこんなに金持ちなのか。ヤベェ奴らじゃん。どうする?絢」 「私はここで人生変えたい。真意は分かんねぇけどさ、こんなチャンスないじゃん。こんなに金持ちの家で育てて貰えるんだぞ。」 「僕もかなぁ。家出たいしねー。よく分かんないけどやってみよーって感じ。」 「そうだな。いやになれば逃げたらいいもんな。あの人達からは、逃げれ無さそうだけど。 なるようになるか、ずっと家でたかったもんな。」 そうして、俺達の意見は固まった。 「俺達は、家をでたい。ただ1個きかせてくれ。なんで俺たちを育ててくれようとしてるんだ?」 「そうですね、あなた達は昔の私達と似てるんですよ。だから、救いたかったのかもしれませんね。」 清美が自然に笑った。クソレアじゃん。今の質問の答えを聞いて決めたみたいだ。 「やっぱり俺達家をでたいから住ませてください!!」 涼介が代表して言ってくれた。珍しく敬語じゃん。皆さんバラバラになりますが、大丈夫ですか?って清美が聞いてきたけどそんなことは大丈夫だから俺たちは全員うなづいた。離れていてもいつも会うしな。 「それでは一応皆さんのご家族に連絡して、このことを伝えましょう。」 親達はいてもいなくても変わらない、なんならいなくなってくれて嬉しいと思っているので、すぐ了承した。 この決断が吉とでるか、凶とでるかまだ俺たちは知らない。 「では、どうしましょうか。どこの家に行くかは、私達からの指名でいいですか?」 「おうよ。元々対して知らねーしな。俺たちは、いつでも会えるんだろ。」 「そうですね、同じ学校にもなりますしね。  でしたら、河原から順に指名でいいでしょうか?被ることは無いと思いますので。」 やった!!涼介達と同じ学校じゃん。ずっとなりたかったけど学校なんて選べなかったし、ならなかったんだよね。 「うれしいぃー俺から!えっーとねぇ絢だっけ?その女の子がいいかな!」 「えっ私か?うっす、よろしくお願いします。」 まずは絢が河原に選ばれた。 「次は俺だな!!俺は、弱そうなやつだな。そう名前は、、、悠だ!」 「ぼく?よろしくお願いしまーす」 水谷は、悠を選んだ。全然タイプが違うから意外だった。 「最後に私ですね。私は涼介さんにします。」 「滝本さんだったけ?よろしくお願いします。」 最後に滝本が涼介を選んだ。こうして全員の行き先が決まり、今日から荷物を取りに行きそれぞれ住むことになった。

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