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第12話
清美のスパルタ勉強を毎回ケツを叩かれながらも宿題もして頑張っていた。勉強が終わって、いつもならゲームする流れだが、アツいからかき氷でも食うか思い、片山に連絡して駅まで送って貰ってかき氷を食べていた。
「ふぅ、うまかった。ゲーセンでも行くか。」
「暑いし、僕叶斗の家がいい。」
「そうだな、お前ら迎えが来るもんな。とりあえず家帰るか。」
うちに帰ってゲームすることになり、片山を呼んで商店街を歩いて駅に向かっていた。
チリンチリン、
「一等は、ティズニーランドペアチケット2枚だよー!」
なんかやってんな。抽選会か。
「なぁ俺らさっきのかき氷で抽選チケットあるしよぉ、回そうぜ!!行こう!」
えぇ走るのしんどいーって悠は、だるがっていたが涼介が走っていくので俺たちも抽選会の列に並んだ。
「問題があるんだけど、誰がまわす?」
「やっぱり正々堂々と、じゃんけんっしょ。」
そうだな、
「「「「最初はグージャンケンほい!」」」」
勝ったのは絢!一人勝ちだ。
「あっ次だ。いけ!絢!!お前ならいけるぞ」
ガラガラガラガラガラ
チリンチリン!!
「一等おめでとうございます!!ティズニーランドペアチケット2枚」
「うっへぇぇぇ」
まさか誰も当てれると思わなかったので驚いてすごい声がでてしまった。
とりあえず俺たちは片山が迎えにきてるので、
家まで送ってもらった。
「いやどうする?」
「夏休み中に行くっきゃないでしょ。」
「ただ清美の勉強があるぞ。サボったら、、」
清美からケツ叩かれる覚悟でサボっていくか、
勉強終わってから行くか。
「やっぱりサボっていこーぜ。」
「そうだよ。サボっていこー」
「そうだな、そろそろ勉強サボろうって思ってたし。」
絢さすがだ。そろそろサボろうなんて。いや俺はビビってなんかないからな。
「よし!行くか。俺たちの夏の思い出だぜ。」
行くことが決まった俺たちは、どうやってサボるかを話し合った。まず俺のマンションは鍵がないとエレベーターが乗れないから出れない。
そしてどうやってバレずにサボるか。
話し合ってる内でそろそろ迎えが来る時間なのでまた明日話そうってことになった。
そして次の日ーー
俺たちは作戦会議をし決行日は、明後日の金曜日にした。早く行きたいけど、明日にいくのはちょっときついなってなったので明後日にした。
決行日
俺たちは家で何も悟られないように過ごし、朝も各々作戦通り俺の家まで来た。
俺たちの作戦はこうだ。
いつもより朝早く集まる。今日発売される新しいゲームを買いに行くためという設定で、朝に商店街まで片山を連れていき、途中でまく。そこからは駅の近くにいるので電車に乗って30分ほどかかり到着。
「ふぅ、なんとかまけたな。よっしゃあーここからは楽しむぞー!!」
「いやーなんとかなるもんだよ。やっぱ俺ら天才だよな」
そんなこんなで大いに盛り上がっている俺たちはその勢いのまま遊園地に到着。
「これ乗ろーぜ!」
涼介が先導し、全ての乗り物を制覇した。
「ふぅー楽しかったなーお前ら!」
「ちょっと涼介なんでそんな元気なの!?!!
僕疲れた、へとへとだよぉ。」
「俺もかなり疲れた、なんか食べて帰ろうぜ。」
これからは涼介と遊園地行くのは控えよう。
「あたしも疲れたぜ、女をこんなに振り回すんじゃねぇよ!だからモテないんだよ涼介!」
「えぇそうか、なんか食うか。」
俺たちはマクドナルトにでも行こうとなり、ご飯を食べ、ゲームをしていた。誰も気づいていないようだが、この時すでに10時半を回っていた。
11時、、、
プルルル、プルルル
「うわっ清美じゃん。えっもう11時、やばい終わった。俺らやばい!?!!!」
そう俺たちは出発のことだけ考え、後のことは考えてなかったのだ。
「とりあえずでるわ。俺らやばい。もしもし」
「もしもし今日はティズニーランドは楽しかったですか?門限も過ぎていますよね。今向かっているのでそこから動かないでくださいね。皆さんにもお伝えください。各々覚悟しておいてくださいと。」
プツッ。
「やばい終わった。今もう清見がきてるってよ。各々覚悟しておいてくださいって言われた。やばいやばいやばいどうする??」
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