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第346話 宮ノ内のバレンタイン 9 *
霧緒
「キリ……オの馬鹿ぁ…」
「…」
思い切り堪能した濡れた口元はだらしなく半開きになり、瞳はじんわりと潤み欲情の色が見えるのに満足した。
すでに抱きしめなくても、詩の腕は俺の背中にしがみ付いて離れることはない。
その隙に身に着けている邪魔な服を剥ぎ取っていき、キッチンにそぐわない姿にしていく。
滑らかな肌は相変わらず綺麗でいつまでも触れていたい。
「ここ…嫌なんだけど…」
「無理もう脱いじゃったし…ほら下の子、元気になってるし?」
「あ!…ぬわあああぁぁ…だだだって…」
「はは…」
詩が嫌がる理由は何となくわかる。
裸で抱きしめ合う俺たちの姿をそのまま映し出すものがすぐそこにあるからだ。
うちの冷蔵庫はミラータイプでその前で抱き合う姿が良く見える。
「ほら…よく見てみ?超可愛い姿。ここも…」
「あっ!…やややっ」
詩の身体が良く見えるように正面に立たせ、後ろからぷるりと勃った陰茎を扱いてやる。
ダークなクリスタルミラーに映る自分のやらしい姿を、見ないように必死に目をつぶろうとする詩だけど、それじゃ面白くない。
扱く手を緩めいいところをワザとさけてお預けにし焦らしてやる。
乳首を強めに撫でてやると、感じてむずむずするのか腰が恥ずかし気に揺れだすのが可愛らしい。
「ちゃんと目を開けて見て?気持ちよくなりたいだろ?すっげーエロい姿見て興奮してみ?」
「だ!だって…そんなのっ!」
「俺が詩のちんちん握って扱いてんだぜ…ヤラシイよな…スゲー」
にゅ…くちゅくちゅとエロい音がキッチンに響く。
「ん……ぁ…んぁ…ひゃぁ…あぅ」
「…あんまり扱くと詩くん直ぐイっちゃうからやめようかなぁ…久々だし…」
「あ……あ……や、やだ…やめんな……」
急に扱く力を緩めると、それを嫌がって嫌々をする。
本当はここでセックスしたかったけれど、自分の姿に恥ずかしがる詩をもっと見たくなってしまった。
自分のイく可愛い姿をちゃんと見て欲しい。
羞恥するその姿は、もろ俺の心を鷲掴んで離さない!!
あーーーーーたまらん!!
「ほぉら…ちゃんと目開けて…気持ちイイの欲しいだろ?」
「も…早く欲しい…イきたい…つか挿れて…欲し…んぁでもここじゃ…ヤダうぁ…」
「…ちゃんとできたら…な」
瞳を開けて鏡に映る自分を見つめ、動揺しまくる詩の耳元で優しく囁き、ゆるゆると再び可愛がってやる。
「はぅ…はうぅ…こんな姿…や、恥ずかしすぎて無理だよぉ…馬鹿キリ…」
「んなことない…超イイ…つか詩の身体めっちゃ正直…興奮してるじゃん。やらしいの出てきてヌルヌル…こんなになって」
「あ…あん!うはぁ…はぁ…だ、駄目こんなとこで…出ちゃう…」
「乱れる自分の姿よく見て?」
きゅきゅっと上下に扱けば限界を超えて射精する。
イく自分の姿を鏡越しに見つめ、放心している詩ははひはひ喘いでとてもエロかった。
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