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第350話 宮ノ内のバレンタイン13 R18 *
霧緒
詩が言うと同じセリフなのに、どうしてこんなに違うんだろう。
「あ……ふん……」
かぷかぷと唇に噛みついて、唇の柔らかさを堪能し火照った身体に手を這わせる。
滑らかな肌は触り心地が良くて、腰から尻へと何度も触ってしまう。
どこぞの女が言う寒いセリフは、詩が言うだけでマジめちゃくちゃ食ってやる!ってなってしまうのが我ながら可笑しかった。
何度も味わっているけど、何度も食べたい。
貪欲に食べたくなるのだ。
赤みを帯びた肌は、どこも綺麗でツンと立ったピンク色の乳首がまたエロくて可愛らしい。
湯船から上がりあひあひと変な声を出す詩の密部に、指を押し込みながら濡れた背中にキスをした。
「んぁ!…あう…ん……」
「おー中も熱いな…気持ちよさそう…」
「あう…やっぱりここで……いたす……の?」
「……詩はどこでしたいの……ここじゃ駄目?こんな気持ちよさそうなのに……」
密部に挿れた指を動かし、内部を刺激する。
期待するイイところは避けて…
詩のイイところなんて十分わかっているけど、あひあひ言いながらそこじゃないとじれったく悶える姿が可愛いくてつい意地悪をしてしまう。
そんな羞恥心と欲望の間に挟まれながら、口からだらしなくぽたりと滴が零れる。
「そりゃ…ぁう…部屋で…部屋がいい…だろ…足が痛いし……って……イタ…何やってんだ」
「……何って食べてる。ほらもっと腰突き出して…」
がぶりと詩の腕や肩を甘噛みし、チュッとその部分を吸い上げれば赤い痣が薄く残る。もっと…もっと沢山の痕を残しておきたい。
今日のあの女……俺目当てにくっついて来たのに詩を見た時のあの表情がムカついた。
あ、この子もいいかも……そんな感じで詩をジロジロ眺めていたのがマジ頭にくる。
人のモノをそんな汚い目で見るんじゃねぇ…
「うあ……あの…あの……んぁ」
「エッチな格好してる詩……最高可愛い…ここ?」
ふにぃと内部の指で避けていたところに触れると、詩の腰がくんと反応しさらにしなる。
必死に浴槽の縁に手をついてふるふると耐えている姿がまたいい。
「うあ……!っ!そこ……いぃ……はひ……」
「本当美味しそうだな…挿れてもいい?詩くん?」
もっと正面から詩のエロい表情を堪能したいけれど、それは後にとっておいて今はこの丸見えの尻と綺麗な背中を思い切り味わいたいと下唇をペロリと舐めた。
俺だってもう限界だし……詩の中に挿れたい。
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