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第375話 卒業旅行8 女二人旅
「あー歩き疲れたー!珈琲美味しい!いやーさっきの公園素敵だったわね。暖かい季節なら花が見事でもっと綺麗なんだろうけどね」
「そうですね。美術館も雰囲気あったし、旅館もなんとか予約取れて良かったぁ。ここの旅館は源泉かけ流しの温泉でお肌ツルツルになるらしいですよ」
「うんうん!いいわねお肌ツルツル!急きょ連休取れたし、どこか行かないと勿体ないわよね。」
「うんうん」
「チェックインしたし、珈琲飲んだし後どうする?この辺散策してみるのもいいけど」
「そうですね。温泉入ってもいいけど……うーん……あ!ちょっと百合さん!お土産コーナーにて、可愛い子発見です!」
「え、どこどこ?私結構そういうジャッジ厳しいわよー」
「知ってますよ。ほら、あそこで……あ!二人でスキップしました!」
「スキップ!ちょっと顔小さ!……中学生かしら?高校生かな?二人で来てるのかしらね……こ、これは……なかなか……」
「兄弟?じゃなさそうですけど。ちょちょニット帽の子、隣の子に寄りかかってますけど!仲良すぎか!」
「か、可愛いー!!いいこいいこしたい!二人何話してるのかしら。ちょ!その笑顔何?ギャンかわ~!久しぶりにレベル高い子に出会えてラッキーじゃない何この旅行!」
「本当ラッキーです!瞳潤う~!え?……ちょ……待って!ヤバいヤバい百合さんヤバいのきました!」
「何がヤバいのよ萌ちゃん………っ!?」
「あ、あああの歩いてくるメンズは何でしょうか?モデル?モデル?」
「……うわわわ!マジタイプきた!あの背の高い子最高好みなんだけど!って隣の子……美形過ぎて何……私にない色気が……」
「はい、百合さんにない色気がありますね。彼のクールな感じが私大好きど真ん中です。鼻血が……ちょっとイケナイ妄想が……脳内で……やだ~」
「……え、えー!あの可愛い子達と合流したけど……え、四人旅とか?え、女の子いないの?え、え、え」
「百合さん落ち着いてください!現実を見てください!イケメン四人……できっと旅行に来ています。ここの温泉旅館でお泊まりですよ。一夜限りの……ななな何かが起きても……お、おかしく……ない……お肌……ツルツル……浴衣……」
「も、萌ちゃん……あなたが壊れてどうするのよ!しっかりして!」
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