379 / 506

第379話 卒業旅行12 菊池先輩と屋内

宗太 夕食の前にこの旅館オススメの温泉に入ることになった。 予約制の貸し切りできる風呂が三種類あり、フロントにある用紙に希望の時間に名前を書き込む。 霧緒と萩生は別の風呂へイチャイチャしながら消えて行った。 勿論俺は屋内と一緒だ。 …… 風呂ね……温泉なんて久しぶりだ。 卒業旅行なんて考えもしなかったから、話を聞いたときは半笑いしてしまった。 卒業旅行とか女子が思いつきそうだなと思いつつも、屋内と一緒にいられるのは正直嬉しいので有り難くこの話に乗らせてもらった。 俺や霧緒じゃまずこんな卒業旅行とか企画しないからな。 「僕、貸し切りの温泉ってはじめてはいります」 「そうだなぁ。俺もはじめてかな……屋内脱がせてあげようか?」 「え!じ、自分でやります!大丈夫です!」 脱衣場で二人並んで服を脱ぐのに何故か緊張してしまうのはお互いさまみたいで、屋内はカチコチになって服を脱いでいた。 そりゃ俺だってドキドキするさ……屋内と一緒に風呂なんて、今まで入ったことないし内心はスケな妄想が過りまくる。 そんな気持ちで潔く着ていた服を脱ぎ捨て、先に湯に浸かることにした。 「お先~!お!スゲーな檜風呂」 緊張を解したくてリアクションがオーバーになっている気がするけど仕方ない! シャワーを浴びて身体を一通り洗っていると、隣に屋内が座る気配。 「……えーーと……わ!冷たっ!」 カランを捻るとシャワーから勢い良く冷たい水が出てきたようで、それに焦っている屋内が可愛い。 「ほらーここで調節できるから」 「あ、これ!はい!頑張ります!」 「頑張るって何を……ほらー流してあげるから。それ、シャンプーね」 そう言いながら屋内の頭に温かいシャワーをかけてやる。 少し長めの髪が濡れて白いうなじにかかり後ろ姿が色っぽく見え、見れば見るほど色っぽい白い肌は目に毒だと思い、視線をそらし先に湯船に入ることにした。 ……あーこんなところで屋内のことを襲ってしまいそうになる。 それは駄目だろー! 今夜は思う存分抱きたいと決めている分、ここではちゃんとした理性ある男でいたい。 余裕ある男でいたいんだ。 そう思うのに頭の中は屋内のエロい姿ばかりが浮かんできてしまう。 「先輩、湯船熱いですか?」

ともだちにシェアしよう!