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第391話 卒業旅行24 食事の後は
宗太
「玲二の浴衣姿良く見せてくれる?」
「はい……」
じっと見つめられることが落ち着かないのか、そわそわと恥ずかしそうに立っている屋内が可愛らしい。
浴衣を着ているだけでいつもと違う屋内に見えてくるから不思議だ。
「なんだろねーとっても色っぽくて脱がせるのが惜しいなぁ」
やんわりと向かい合って抱きしめてあげると、身体を寄りかけ思い切り抱きしめてくる。
全身から伝わってくる体温を感じていると、愛おしさが込み上げてくると同時に、今夜この身体を独占できるかと思うと、抑え込んでいるスケベな欲望が溢れ出てしまいそうになる。
「……あの、どうしたらいいですかね?脱いだ方がいいですか?」
「えー駄目。浴衣姿の玲二とキスしたい」
そう頭の上で囁くと、顔を上げてパチパチと瞬きをする瞳がこちらを見ていた。
片目は長めの前髪が覆っていて見えない。
直ぐに恥じらう表情に変わり、すっとその瞳を閉じる。
まずはその瞳を隠した瞼に軽くキスをし、それから屋内の唇にキスをした。
丁寧に優しいキスを繰り返していくと、屋内の身体から力が抜けていき、足元がふらついてくるので、布団に座らせキスを堪能する。
ペタリと座ることにより、浴衣が少し乱れ白い太ももがチラリと見えるし、鎖骨が良く見えてエロさがアップする。
……浴衣マジエロくて最高なんだけど!
それに上も下もどっちもとか言っちゃって、この子ったらなんなの!
今夜は大事に優しくシテあげたい……そう思っているのに、それを平気でブチ破る屋内の積極的な言葉……それに翻弄されてつい流されてしまいそうになる。
欲望に任せてしまうと、屋内を傷つけてしまうから理性との闘いだ。
俺のサイズは屋内の身体にはキツイので、いつも十分にほぐしてやらないといけないわけで、それは屋内もわかっているはず。
「……は……せんぱ……」
キスに夢中になっていると、屋内が苦しそうに身体をくねらせ自分の身体を支えるのに布団に手をついた。
その拍子にするりと浴衣がずれて肩が丸見えになる。
さっき一緒に温泉に浸かったばかりで裸を見ているはずなのに、それなのにどうしてこんなにそそられてしまうのか!
乳首が見えそうで見えないっクッソ!とか思ってしまうのか!
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