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第392話 卒業旅行25 食事の後は
玲二
菊池先輩に下着を脱がされてしまった。
僕は立った状態で、浴衣を捲られスリリと……
……あああドキドキしてる……
目の前の先輩に抱き着いて落ち着こうと思ったけど、どうもうまくいかない。
それでも先輩の優しい言葉は僕の心を温かくさせてくれて、泣きたくなる気持ちを抑えてくれた。
わぁー!やっぱり好きです。先輩の優しさも溢れる包容力も!周りの皆を幸せにしてくれる。
僕の浴衣姿がいいって言ってくれたし、褒められるとなんだかくすぐったくなってくる。
優しいキスは甘くて甘くて溶けてしまいそうだ。
ふにゃふにゃになった身体は言う事を聞かず力が抜けていってしまう。
少しずつ浴衣が乱れてはだけていってしまうのが気になって動きづらい。それを直したいのに頭の中は先輩でいっぱいになってしまった。
菊池先輩が喜んでくれるなら、僕は上でも下でもどっちでもいい。
触れてくれるなら抱きしめてくれるなら、何でもやる!先輩にもっと興奮してもらいたい。
「せ、先輩……だ、大好きです……」
「うん、俺も大好きだよ玲二のこと。今回の旅行考えてくれて有り難う。なかなかこうやって普段二人の時間作れないからマジ嬉しい」
「はい……」
「……皆で旅行も楽しいけど、次は二人で行こうか……どう?」
「……ひぁっ」
浴衣の裾の隙間から先輩の手がスルリと入り、僕の股間に触れた。
優しく全体を包み込まれてしまい、言葉が出ない。
すぐ目の前には先輩の顔……
「あ、あの……嬉しい……です。旅行行きたい……です」
「だよね!計画しようね」
「は、ぁっ……はい……あ、あのせんぱ」
「なぁに」
「先輩……先輩はとっても優しいです」
「うん」
「先輩は優しくて気さくで面倒見が良くて皆にとっても人気で……僕とつき合ってくれてるなんて贅沢だなぁって思うんです」
「……」
「僕……菊池先輩とこんな関係になれて嬉しいんですけど、たまに信じられないって思うときがあります。こんなカッコいい人は、僕何かには勿体ないんじゃないか、釣り合わないんじゃないかって……ぁ…うぁ…」
「……そんなこと思ってたの?玲二は」
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