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第402話 卒業旅行35 おかしな二人

いやいや、そんな素直な身体~とか今はどうでもいい。 それよりも今のこの状況をどうにかしなくてはいけない。 考えろ!こうなるまでに至った空白の記憶を取り戻すんだ萩生詩! 玲二や菊池先輩、霧緒と夕食を食べていたところまでははっきりと覚えている。 菊池先輩にご飯をよそってもらって恐縮したんだ。 でも学校での出来事とか色々話してスゲー楽しかったし、また皆で旅行行こうって言っていたのも覚えている。 それからそれから……? ご機嫌だったのは覚えているのにそれから先がいまいち思い出せない。 でも霧緒と一緒に部屋へと戻ってきたのはなんとなく…… 「うーん……それからどうしたんだ……」 うーん、戻って来て……霧緒に抱き着いてた? で、しちゃった? ……いや、してない。 浴衣着てないってことは……俺が自分から脱いだ? それとも脱がされた? で、しちゃった? いや貸し切り風呂ではしたけど、それからしてない……と思います。 はい、辛くないし…… 「……しかしなぁ真実は一つだしなぁ……でもなぁこれ聞くの怖いしなぁ……」 「なんで怖いんだよ」 カプ……… 気がつけば、霧緒の唇に触れていた俺の人差し指がその唇にサンドされ、その部分に若干の痛みが走った。 閉じていた瞳は半分開いていて、長い睫毛に包まれているそれが色気たっぷりに俺を見詰めている。 ひえぇ! 見つめられることにドキリとしながらも、一人小言を聞かれていたことに焦ってしまい言葉が出てこない。 噛まれた指先は解放されず噛まれていて、霧緒の息の温かさで少しづつ湿っていくのがわかる。 「あ、あのですね……っ!」 ペロっと指先を舌で舐められた。 指先全体を舐めら、舌先でツンツンと先を舐めそれを繰り返す様子は、ドエロくてカッコよくて見とれてしまうくらいだ。 唾液で濡れていく指先から、じりじりと身体の体温が上がって行く気がした。 思わずそれから逃れようと無意識に身体を離そうとすると、背中に回された腕がそうはさせるかと阻む。 がっしり抱きかかえられ、さっきよりも距離が近くなってしまった。 が、顔面偏差値が高いっす! 至近距離過ぎて俺の脳内がそう叫んだ。 指先は解放されたけれど、霧緒の舌が指の間や手の平を舐めるからおかしな気分になってきてしまう。

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